ドリトル先生航海記 (岩波少年文庫 22 ドリトル先生物語 2)
ドリトル先生航海記 (岩波少年文庫 22 ドリトル先生物語 2) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年153冊め。靴屋の息子・トミー少年を助手に加え、行方不明になった偉大な博物学者ロング・アローを探しに後悔に出るドリトル先生一行。漂流するクモサル島に苦心の末に上陸、島民の敵の悪王を倒したがために仕方なく王様にまでなってしまうドリトル先生。海カタツムリの設定がまたよい。
2016/03/06
Kawai Hideki
娘のおすすめ本。ドリトル先生シリーズの2作目。前作は行き当たりばったりな感じだったが、今作はストーリー構成がすごく良くなっていた。冒頭で、ドリトル先生が貝類の言葉の習得に苦心する話と、伝説的なインディアンの博物学者の話が「解くべき課題」として提示される。お話の中盤では、本職の闘牛士と戦ってコテンパンにやっつける話で気分爽快に。クライマックスでは、インディアンの博物学者に会えるものの戦争に巻き込まれ、冒険から遠ざかる生活に…。そして、それを解決したのが…、と見事な伏線回収で綺麗にまとめる。素晴らしい!
2022/01/09
たつや
ドリトル先生の2巻目です。はじめにで、靴屋の少年が自分が生まれる前にあったことを、1巻目に書きましたが、今回は直接自分で体験したことを書きます、という流れで6部構成でお話にすうっと入り込めました。しかも、本当にあった話かもと、子供が思えそうな語りがワクワクでき、井伏鱒二の訳も上手いかもしれませんが、作者のセンスの良さが垣間見れます。挿し絵も作者が描いている事に驚きます。長いシリーズですが、もう少し読もうかな?と、今悩んでいます。面白く、童心に帰れる。
2017/01/26
なる
航海ものを連続で。近年になって映画化もされているドリトル先生だけれど、シリーズ化もされているこの作品を読んだことがなく重い腰を上げてようやく。変わり者のドリトル先生と、弟子入りした少年スタビンズ君のワクワクする名コンビっぷりが楽しい。動物と話せるドリトル先生だからこそ解決できる事件が次々に起きて一向に航海が始まらない。いざ航海するもトラブルが続出、ドリトル先生が持ち前の知識でバタバタと薙ぎ倒して行く。そういえば途中に出てきた船乗りが一瞬で消えたけど何だったんだあいつ。これも悪人こと井伏先生が翻訳している。
2022/06/15
tamami
ドリトル先生シリーズの第2作。ドリトル先生シリーズ全体が、ファンタジーとしてもかなり荒唐無稽な設定、筋立てであるが、シリーズのメンター福岡ハカセの言うように、ナチュラリスト、ジョン・ドリトル世界周航記といった解釈で読むと、また違った読み方ができるように思う。本作では、シリーズの語り部、トミー・スタビンズ少年の生い立ちとドリトル先生に助手として雇われるまでの経過や、物語の常連として登場する人々に関わるお話しが展開し、その後先生が伝説の博物学者ロング・アロー探しに関わる大航海の模様が記される。殺人事件の裁判→
2021/06/22
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