ドリトル先生と秘密の湖 下 (岩波少年文庫 31)
ドリトル先生と秘密の湖 下 (岩波少年文庫 31) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年710冊め。シリーズ11作目。10作目からの続きで、生き埋め状態から救助された大亀のドロンコにより、ノアの箱舟伝説が語られる。執筆期間が第二次大戦に重なっており、ナチスによりロフティングの既刊は「反戦争、平和主義」故に発禁にされていたから、思うことがあったのだろう。それにしても、先生も動物達も頭に「老」がつく年齢になったのか。
2016/09/10
たつや
これは、壮大なスケールのお話でした。て言うか、月にいったり、サーカスやったり、現代で言えばドラえもんの映画の様にドリトル先生発売持には子供達は夢中になったんだろうなということが用意に想像できる。
2017/03/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
ジュンガニーカ湖という名前のおこり。 エバーの国のナツメヤシという意味のジュンガ。 ガザの国のナツメヤシという意味のニーカ。 ふたつがあわさってジュンガニーカ。 わかりやすい由来。 言葉の大切さを伝えているのかもしれない。
2013/04/24
ロビン
11巻目の今作は、生き埋め状態から救出した巨大ガメ・ドロンコに頼んで、聖書にある「大洪水」や「ノアの箱舟」にまつわる昔話を聞かせてもらうお話。カメのドロンコは受けた恩義を忘れずに時に危険を承知で人間を助けるが、現実の人間たちは忘恩に陥り、ドリトル先生は金銀財宝を目の前にしても青銅の王冠だけを持っていくが、現実の人間たちは金のために争う。人間が動物の奴隷になるくだりなどは『ガリバー旅行記』の「馬の国」を彷彿とさせるが、解説にあるように、ロフティングは「人間よ、あんまり、えばるな」と言いたかったのだろう。
2019/08/11
マッピー
大ガメのドロンコのリューマチの治療を終え、やっとドリトル先生は、大洪水が起こった前後の世界の話を聞くことができるようになった。世界を支配していたのは、冷酷無比なマシュツ王。彼が独裁政権を維持できたのは、優れた教育システムのおかげ。余計なことを考えない人間の創出。基本は冒険話です。しかし物語の底層を貫くのは強い反戦の思想。前作から18年もの歳月を開けて書かれた本書は、ちょうど第二次世界大戦が勃発してから終わるまでと重なる時期に執筆されている。重い病に侵された中、死ぬまでに書き終えたいという一心で書き上げた。
2017/12/10
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