からたちの花がさいたよ――北原白秋童謡選 (岩波少年文庫 224)
からたちの花がさいたよ――北原白秋童謡選 (岩波少年文庫 224) / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
言葉はリズムだと思う。たとえ散文を読むときも、単調な文を読むと泣きたくなってしまう。もともと言葉は声に出すものなので、独特の音と響きを持っている。北原白秋の童謡はリズミカルに書かれており、読んでいると読み手の心も弾んくる。音の組み立て方もきちんと考えられており、節をつけなくても頭の中にメロディーが聞こえることがあった。「からたち」、「お月さま」、「ペチカ」といった素朴なイメージがリズムのある言葉にのせられて、自分の中の童心が生き生きと動き出すのは、本当に楽しいひと時だった。
2017/11/19
はる
何気なく手に取りましたが良かったです。四季折々の美しさをうたった北原白秋の童謡詩集。「あめふり」「ゆりかごのうた」「この道」「待ちぼうけ」「ペチカ」など、リズミカルでありながらどれも哀愁を帯びた作品。懐かしい情景が目に浮かぶます。自然や子供、小さな生き物に向けられた視線が優しい。
2022/02/09
たつや
無意味に借りましたが、レトロな喫茶店で珈琲飲みながら読了。歌詞をみて歌える詩は、本の数曲でした。「ペチカ」と「ゆりかごのうた」を読んでるときに、何故か泣いた。
2016/12/16
サルビア
あの児童文学作家、与田準一編の北原白秋童謡選です。小学校の教師として働きながら「赤い鳥」に童謡詩を投稿していた与田準一は、22歳の時に上京し、白秋に師事したそうです。この本は、四季と無季のものが載っています。言葉が綺麗で、読むのにリズムがあってどの詩も良かったです。
2019/05/17
おはなし会 芽ぶっく
5年生のブックトークでの選書。『五十音』 https://bookmeter.com/books/16202965 で北原白秋を紹介し、こちらも…と思っていたのですが、詩集なので感想が書きにくいかな?と今回は見送り。春夏秋冬の詩をまとめています。ちなみに五十音は、「いろいろのうた」で、四季には入っていません。「いろいろのうた」には、『赤い鳥小鳥・山かつぎ』など童謡になっているうたも入ってます。
2020/12/09
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