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山椒魚 しびれ池のカモ (岩波少年文庫 535)

山椒魚 しびれ池のカモ (岩波少年文庫 535)

山椒魚 しびれ池のカモ (岩波少年文庫 535)

作家
井伏鱒二
初山 滋
出版社
岩波書店
発売日
2000-11-17
ISBN
9784001145359
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山椒魚 しびれ池のカモ (岩波少年文庫 535) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

張りぼてのような空っぽ人間の方が尊ばれる衆愚政治、弱者がより弱い弱者を虐げる世の中を鴨の世界に託して風刺性込めて描いた「しびれ池のカモ」。憎たらしい鴨の剥製を池に放った元凶になったサーカスの団長さんですが、釣り馬鹿だったり、三五郎君の事を「三五さん」と呼ぶなど、憎めない所もあるのでニコニコしてしまいます。剥製の鴨に哀れを感じる先生にもじんわり。「おコマさん」は保険金・倒産詐欺を繰り返すバス会社のトップの実情に唖然。今の社会の縮図だったりして。でもおコマさんたちの幸せそうな様子にはほっこりせずにいられない

2016/12/18

たつや

「山椒魚」と「屋根の上のサワン」は既読でしたが、「しびれ池のカモ」と「オコマさん」は初読みでしたが、児童向けの作品のせいか、読みやすく、子供に戻った気分で読めました。火山湖に降り立つカモを食用にしたり、剥製にする戸田先生と三五郎の触れ合いがハートフルな物語でした。剥製にこだわり、究極を目指す先生が格好よく見えました。児童向けですが、バカに出来ず、井伏さんの裏に太宰たちが見え隠れするような不思議な気分がしました。

2017/02/05

おはなし会 芽ぶっく 

山椒魚以外の3編を知りませんでした。昭和初期の子どもたちは、このおはなし達を好んで読んでいたのだろうか?レベル高いですね(;^_^A 『 しびれ池のカモ / オコマさん / 山椒魚 / 屋根の上のサワン 』

2021/06/06

Quijimna

昔の児童文学は、伝えたい思想が単純でなく、複雑だったりするんだなぁ。★★★☆☆

2017/04/11

めめたそ

仕事のために読んだ本。もともと井伏好きなので、楽しく読めた。しびれ池の剥製のカモに寓意性を持たせるとは…という感じだった。「オコマさん」も時代性がよく出ている話だったなあ、と思った。こういうの読んでいいなあと思ってくれる生徒に出会いたい。

2012/08/26

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