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モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 556)

モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 556)

モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 556)

作家
エドガー・アラン・ポー
横田 美晴
Edgar Allan Poe
金原瑞人
出版社
岩波書店
発売日
2002-08-20
ISBN
9784001145564
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モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 556) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

コロナ回復中(罹患して6・7日目)で観たのがNetflix配信ドラマの『アッシャー家の崩壊』でした。そのドラマではポー作品の要素が散りばめられていたので再読熱に駆られました。ドラマでは「赤死病の仮面」はグランギニョル的に演出され、「ウィリアム・ウィルソン」は第6話にて承認欲求が強い反面、自信のなさを合わせ持つ人間を抉る変奏として組み込まれている。そしてドラマのラストでは作中作の「悲しみの宮殿」が朗読されていました。作中作も使う粋さよ。

2024/07/14

たつや

言わずと知れた、江戸川乱歩のネーミングの元の人。既読の作品もありましたが、濃厚な短編集でした。特に冒頭の「黒猫」はやばすぎる。ラストも怖いし不思議だし、ただ、少年文庫に収録していいの?と、普通に思いました。R15でしょ?と言いたくなる。

2017/03/14

藤月はな(灯れ松明の火)

「黒猫の薔薇あるいは時間飛行」、「陸軍士官学校の死」をきっかけに再読。「黒猫」はポーがアルコール中毒だった時のことを反映したものでしょうか?以前、別の出版社の子供向けを読んだものの「腐りかけた妻の死体の上に黒猫が吠えている」という絵が載っていてトラウマになった思い出があります^^;しかし、「アッシャー家の崩壊」のロデリックの詩は韻が踏んでいるか、確かめるために原文で読みたかったです。「ウィリアム・ウィルソン」の序文での「恐ろしい罪」とは自殺か言うのも憚られるほどの悪行か狂気かなどと無限に憶測できて怖いです

2013/03/15

kuroday

さて、まず何よりエドガー・アラン・ポーがアメリカ生まれだという事に驚いた。鈍色の空気感そしてダークな質感はヨーロッパ生まれだとばっかり思いながら読んでいた。 世界初の推理小説と言われている表題作の「モルグ街の殺人」ホームズの原型と言われている主人公デュパンの推理展開は抜群だが、何より世界初の犯人は誰?と思うと「まさか?」と思う展開に唸ってしまった。 その他「黒猫」や「ウィリアム・ウィルスン」など全7作品の短編小説集となる。様々に編纂された短編集があるので一読の価値はありです。

2019/01/25

Shoko

図書館。【生誕208年記念イベント】エドガー・アラン・ポー生誕祭に合わせて読了。以前世界名作ショートストーリーで「黒猫」と「赤死病の仮面」は読んだことがあったけれど、「ウィリアム・ウィルスン」、「アッシャー家の崩壊」、「大渦にのまれて」「アモンティリァードの樽」「モルグ街の殺人」は初読み。どれも、人間の心理を巧みにとらえていて、読んでいて身震いするほどの恐怖を覚えました。「生きたまま埋める」とか、一番怖い!そこに横溢する雰囲気にのまれて、夢にも出てきそう。一度読んだら忘れられない、恐怖の世界に浸りました。

2017/01/22

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