まほうのスープ
まほうのスープ / 感想・レビュー
ツキノ
【愚かな大人、賢い子ども】1991年6月発行。エンデにこんな作品があったとは!右の王国、左の王国をめぐる悪い魔女「鬼火のゼルペンティーネ」の呪い。でもそれぞれの子どもたちザフィアン王子とプラリーネ姫はちゃんと解決方法がわかっている。単純なことを大人の思い込みとこだわりで複雑にしてしまう。いとうひろしを彷彿させる挿絵はティーノ(詳細不明)によるもの。【105-648】
2022/05/16
おはなし会 芽ぶっく
山の上にある二つの王国にそれぞれ生まれた王子と王女。洗礼式のお祝いに呼ばれなかった親戚の魔女・ゼルペンティーネは、怒りをこめて魔法の掛かった贈り物をそれぞれの国に送りつける。その贈り物をめぐる争いから滅亡の危機に瀕する二つの国。自分たちのことしか考えられない大人たちのせいでどんどんややこしいことになっていったけど、解決策は本当に単純なこと!
2020/03/22
KAZOO
ミヒャエル・エンデが文で絵がまるっきり別の人物が書かれていますが、両方ともおもしろいのですが、それを一緒にしてしまうと何かミスマッチングのような感じがします。別々に作って2冊の本があればいいと感じました。内容的には結構面白いと感じましたが。
2014/02/23
ヒラP@ehon.gohon
ミヒャエル・エンデのお話は哲学的です。 一つの山をはさんだお城の、究極的な思いのすれ違い。 見ている方は楽しめるのですが、自分勝手な論理で展開するすれ違いは身の回りに結構あるようです。 それぞれのお城の王子様とお姫様は、簡単に解決策を見つけていました。 山の上で一緒に仲良く暮らすこと。 それがどうしてもできない二つの家族は、悪い魔法にかかっているのでした。 読んでいるうちに笑ってもいられなくなりました。
2012/12/14
POCOT
二つでひとつ。お互いがなければまほうのスープは出てこない。大切なお話。
2008/10/16
感想・レビューをもっと見る