「学び」という希望――震災後の教育を考える (岩波ブックレット)
「学び」という希望――震災後の教育を考える (岩波ブックレット) / 感想・レビュー
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
東日本大震災後の日本に求められている教育とは何かを、テレビでおなじみの尾木ママが語ったブックレット。やさしい語り口調とコンパクトな文量とは裏腹に、被災地の実態や他国の実例なども踏まえた根本的な問題提起になっており、なかなか読み応えのある一冊だった。未曽有の事態に見舞われたなか、依然として管理統制と知識の詰め込み競争を強める教育を続けていていいのか。難題山積の時代だけに、自分の頭で考え行動することができる子どもたちを育てていけるような教育を行える制度を構築していくことが求められていると痛感させられた。
2012/07/03
gollum
「震災後の教育」というテーマよりも、第3章の「学ぶという喜び」で提起されている問題に考えさせられた。特に、”大人の「学力」低下=「学力の剥落」”には、身近に感じられることが多いだけに(国際成人力調査(PIACC)の結果発表は2013年10月。)。フィンランドの学力の高さについてはマスコミでもよく言及されるが、紹介されている、オランダの「教育の自由」には、基本的人権そのものについても再考させられる。
2013/09/01
kaizen@名古屋de朝活読書会
震災からの復興は「学ぶ」という視点が大事だと思う。 そういう本を期待した。 「学力」という言葉を見て,少しがっかりした。 震災,事故から学ばないで,なぜ復興できるのだろう。 震災,事故の地域の人は,そこから学ぶからこそ,他の地域より学ぶ深さが深くなるのではないだろうか。
2012/07/10
はーこ
私立の学園祭で公演にきていたときサイン入りの本を買った方から借りて読みました。公演では尾木ママは面白おかしく、でも真剣に教育について語ってらっしゃいました。この本はそれをまとめた感じの本でした。釜石の奇跡の話は本当凄いよなぁ…。自分も生徒と関わる仕事なので、いろいろと考えさせられました。
2013/02/14
ぴーたん
尾木ママの教育への提言、主張をコンパクトにまとめたもの。震災後、被災地の子どもたちの生活はどのように変わってしまったのか、実際に目にした様子と、釜石の奇跡と言われた小学校ではどのような教育が行われていたか紹介されていました。いまの時代を生き抜く教育とは?いつまでもトップダウンで教育政策に翻弄されていていいのだろうか。諸外国の例も交えてより教員に学校を任せてみては、とも。子どもを無視する教育ではダメだよね。
2012/10/19
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