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原発 決めるのは誰か (岩波ブックレット)

原発 決めるのは誰か (岩波ブックレット)

原発 決めるのは誰か (岩波ブックレット)

作家
吉岡斉
寿楽 浩太
宮台真司
杉田敦
出版社
岩波書店
発売日
2015-05-09
ISBN
9784002709253
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原発 決めるのは誰か (岩波ブックレット) / 感想・レビュー

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壱萬参仟縁

寿楽浩太先生によると、市民に委ねられるべきことは、これまで専門家に委ねてきた判断を丸ごと、自分たちが代わりに行うことではないということ(37頁)。宮台真司教授によると、日本の場合、包括集団の市民社会が存在しないのではないかと疑義を呈される(60頁)。国民主権を現憲法では規定しているのだから、原発を決めるのは国民の代表である国会議員の 責任は大きいと思う。そして、各省庁の行政や、自治体の瓦礫受け入れの可否の問題も、NIMBY で放射能のリスクシェアは結果的に、放射能拡散になりはしないか。難しい問題を孕む。

2015/07/03

Noboru

異なった視点や価値観の中での、建設的議論の在り方や体系を確立していく為の議論が展開されている点が、非常に興味深い著作です。原発に限らず、安全保障、沖縄基地問題、特定秘密保護法など、政治と国民の意見が水と油で平行線の水掛け論となっている現状において、一つの道筋を示すものであると思いました。その道のスペシャリストの専門知を活かしながら、主権を持つ国民にその問題の決定権を取り戻していき、協同的な活動としていく。本来有るべき姿であるはずなのに、日本ではなかなか獲得し得ないであろう難しい問題であると感じた。

2015/08/17

ままごん

どうして原発反対を国民の過半数が望んでいるのに再稼働に傾くんだろう。原発推進派と反対派がそれぞれ自分たちの土俵で議論をしてしまうという問題、技術者と一般の人との認識の違いという問題。言われてみればなるほど、と思いますがそれらをなんとか結びつけていくにはとてつもないマンパワーがいることでしょう。確かに話し合いは必要だけど、いったいどの程度まで議論を尽くしたら正しく結論が出せるんだろう。安保法案と問題点は同じだな、と感じます。

2015/08/06

peace land

それぞれが自分の立場にこだわって、ますます内向きになる。 北風と太陽の話の麗が興味深かった。 「どうせ国民は分かっていないのだから」と思わせないようにしなければ。

2015/12/11

たろーたん

まず原発のメリットとデメリットをあげたい。まずメリットとして、①既設炉にコスト優位性がある、つまり建設費と後処理費が高いが運転費は安い。新しく建てるのは大変だが、いったん立てると燃料費は安いのだ。電力会社が原発を再稼働させたいのはこのためだ。金をかけて作ったのに使えないなんて…、という訳である。ただ、原発のライフサイクルコスト、発電所を作ってから壊すまでの総コストは火力と同等か少し劣るくらいらしい。ちなみに、日本の原発の内、福島事故前に運転可能だった54基の3分の1である18基を再稼働すると、(続)

2024/09/09

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