太郎坊 他三篇 (岩波文庫 緑 12-5)
太郎坊 他三篇 (岩波文庫 緑 12-5) / 感想・レビュー
桜もち 太郎
明治末期の「太郎坊」「夜の雪」「不安」「付焼刃」の4作品からなる短編集。とにかく面白い。こねくり回したストーリーでないので心に真直ぐに入ってくる。特に良かったのが「不安」だ。不安の煽り方がもう絶妙。ユーモア一杯なのが「付焼刃」。妻に対する男の悲しい心根に笑ってしまう。以前「五重塔」を読んで、その圧倒的な筆力に驚いたが、この短篇集もソフトさの中にしっかりとした力強さがあり、安心して読むことができた。さすがだなぁ。
2015/05/13
弐月
この本が欲しいのに古本でも中々見つからない。
2008/12/20
ぽん
巻末の解題を書いた人が、「齋藤茂吉」だという事に驚きました。
2009/10/06
なおぱんだ
人情話を中心にした短編集です。どれも短いものですが、旧文体で書かれていることから慣れないとなかなか読みにくいです。でも、読み通すとその素晴らしさがジワリと聞いてくる。そんな作品ばかりです。
2016/02/16
isbm
★★★
2022/05/23
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