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白秋詩抄 (岩波文庫 緑 48-1)

白秋詩抄 (岩波文庫 緑 48-1)

白秋詩抄 (岩波文庫 緑 48-1)

作家
北原白秋
出版社
岩波書店
発売日
1978-02-01
ISBN
9784003104811
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白秋詩抄 (岩波文庫 緑 48-1) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

詩人吉田一穂氏による北原白秋の詩のアンソロジー。年代順ではなく、新しい作品から掲載されているという構成が面白かった。昭和4年の『海豹と雲』の詩が特に素晴らしい。日本人らしい感受性で、日本的な美が格調高く表現されている。彫琢された言葉遣いも素晴らしい。『邪宗門』の頃の異国趣味はなくなって、草木、蛍、野菜といった日本人に身近なものが持つ美しさを表現しているところに、北原白秋の詩人としての成熟を感じた。「神神に言問はむ、/いにしへもかかりしやと。/はればれとひびき合ふ/松風、このさわさわ。」(言問より)

2014/08/04

壱萬参仟縁

1929年初版の「海豹と雲」の 「早春 香取神宮」で、 「槇のこずゑに、青鷺の 群れて巣をもつ幽(かそ)けさよ」(21頁)。 鷺なんて白しか知らないが。 1914年初版の「白金之独楽」の 「金」で、 「貧シサニ金ヲ借リ、ソノ金ガ返サレズ。 キノフモケフモ、ソノ金ガ燦然ト天ニ光ル」(96頁)。 1916年初版の「雪と花火」の 「物理学校裏」(131頁~)に化学反応式 が出てきたりするのは、詩としては面白いと思う。

2014/04/09

misui

薔薇ノ木ニ薔薇ノ花サク。ナニゴトノ不思議ナケレド。

2018/03/27

芳樹

色々な詩集から編纂されているからこそ、色々な文体の詩を読むことが出来た。 音のテンポがよく童謡のように読める詩や、思ったままを書いたような深い詩、淡白な印象を持った詩や肉感的で官能的に感じる詩もあり白秋の幅広い文才を感じられた。 短い中にも多くが詰まっていて詩の世界は難しい。

2015/12/13

柏もち

ある漫画の主人公が白秋の詩を吟じていたのが気になって読んでみようと思い立った。全集は冊数に気が引けたのでこの本を選んだ。読んでみると言葉選びの綺麗さに驚かされた。静かに降り積もる細雪みたいな詩を書く人だなあ、と思った。

2016/02/18

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