河明り,老妓抄 他一篇 (岩波文庫 緑 64-1)
河明り,老妓抄 他一篇 (岩波文庫 緑 64-1) / 感想・レビュー
haruaki
美しい日本語とはこういう事だと思った。老妓抄に出てくる老妓の格好良いこと。独特で味わい深い比喩、1つ1つ重みのある言葉、凛と立つ潔い花の様な文章、時間の流れが持つ哀愁。旧漢字の纏う威厳のある空気感。すっかり陶酔させてもらった。人生に哀しみは避けて通れないけれど、それでもいのちは益々華やぐ。そんな言葉に背中を押され、生きていく力を少し込める。
2017/06/05
ヒダン
短編集。他一篇は「東海道五十三次」でこれは読んだことがあった。一人称の小説で起伏は少ないが、私小説なのではないかと思うようなリアリティがこもっている。独特の雰囲気があって面白かった。
2015/12/29
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