独房・党生活者 (岩波文庫) (岩波文庫 緑 88-4)
独房・党生活者 (岩波文庫) (岩波文庫 緑 88-4) / 感想・レビュー
優希
共産党弾圧時代は闘いの時代でもあったのですね。苛烈な日々を描いたことで、当時の人々のあり方が伝わってくるようでした。
2022/08/26
優希
再読です。『党生活者』が身に刺さりました。日本労働史の苛烈な日々と戦う姿がありありと浮かんでくるようでした。共産党大弾圧の時代は闘いの時代であったのだと改めて思わざるを得ません。
2024/02/09
jahmatsu
想像していたよりかなり緩かった。多喜二のプロレタリア的な面ばかりでなく、作家としての一面が垣間見える。 当時の共産党員としての活動がいかにへビーであり、突き進んでいく思想には熱を感じる。そしてポジティブ。 これが最後の作品となり29歳で虐殺か、、無念でならない。
2020/01/29
まどの一哉
「党生活者」:日本労働運動史をまったく知らないわけでは無いが、やはり小説の形で読むと、ありありと身に迫って格別である。いかにして官憲の目をくぐり非合法の活動を持続するか。そのなみなみならぬ注意と工夫が、ヒリヒリと緊張感があってスリリング。しかしなにぶん実話ベースなので読んでいて楽しいといったものではない。
2022/10/01
メイロング
あれ、笠原は? 独房はコミカルとリアルが同居した感じで好き。党生活者は、むしろ蟹工船より現代的にぐっとくる向きが強いと思う。発表当時も笠原問題があったことが解説で書かれていたけど、現代なら小説の主人公が道徳的な人間でなくてもいいとわかるんだけど、当時はそうじゃなかったのかな。ラスト近くで主人公の名が佐々木だと明らかになったのがびっくり。そういえば小林多喜二は私小説じゃなかったね。
2019/12/07
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