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まど・みちお詩集 (岩波文庫)

まど・みちお詩集 (岩波文庫)

まど・みちお詩集 (岩波文庫)

作家
谷川俊太郎
出版社
岩波書店
発売日
2017-06-17
ISBN
9784003120910
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まど・みちお詩集 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

まど・みちおという名前は聞いたことがありますが、どのような作品を書いているのかはあまり知りませんでした。有名な童謡の「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」「ドロップスのうた」を作詞されていたのですね。この詩集にはそれらのほかにも多くの子供向けの作品が収められています。作品集についての小文がまどさんの考え方などを表現していてその人となりがよくわかります。わたしは「カ といういのち」という作品集が気に入りました。

2019/07/03

さゆ

人間もまた自然の一部であり、地球にあるものは皆一体であることを感じることができる詩たち。人間は、どうしても歳を重ねるにつれて祖父母や両親が亡くなり、自分を守ってくれる存在というのは消えていってしまう。しかし、大きな自然を前に自分のちっぽけさを確認することで、もう一度守られているような心の支えとなる安心感を得ることはできると感じた。お気に入りは「コオロギ」で、空がおりてきて頬ずりするという描写が良い。

2023/12/12

新地学@児童書病発動中

今年読んだ本の中では、これが一番良かった。これまで読んだすべての本の中でも、一番好きだと言い切ってしまいたくなる詩集。生きとし生けるものは、すべて尊いと断言するまどさんの想いの強さが、よく分かるように編集されている。特に「カといういのち」を読むと、なんて優しい人なのだろう、と繰り返し思ってしまう。人に嫌われる蚊について、これほど愛情をこめて書いた人はいないだろう。この優しさ、この繊細さは人類の宝だ。エッセイが収録されているのが有難い。深い思索をめぐらしながら、詩を生み出したことがよく分かった。

2017/07/02

naoっぴ

まどみちおさんの本は何冊か読みましたが、どの詩も愛情が感じられて好きです。ノミも人間も鳥も石ころも野の花もこの世にあるものは使命をもっていて、価値はみな同じでみな助け合っているというまどさんの考え方に、謙虚な思いを感じます。また同時に私も、いのちや地球や宇宙といった大きな視点からみた人間の在りかたを考えさせられました。間にエッセイも盛り込まれ、まどさんの考え方や詩作、年譜なども入った盛りだくさんな一冊。

2017/08/16

Ikutan

堀江さんの『なずな』に引用されていた詩に惹かれ、もっと読みたくなり手に取った。収録された172編には、思わず口ずさんでしまう″ぞうさん″などの童謡のほか、生き物はもちろん全てのものへのまどさんの慈しみの眼差しが伺える作品がたくさん。「カといういのち」では蚊をテーマに17編もの詩が掲載され、その繊細な視点に驚く。宇宙や自然..万物の存在を貴び、ボタンやおしぴんの存在にまで同じく心を寄せる懐の深さも瞠目。まどさんの詩には、心を浄化して、敬虔な気持ちにしてくれる言葉の力を強く感じる。谷川さんの解説もよかった。

2021/01/21

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