漱石日記 (岩波文庫 緑 11-12)
漱石日記 (岩波文庫 緑 11-12) / 感想・レビュー
ころこ
1900年(明33)から14年(大5)までに漱石がつけた日記です。注目したのは書かれた時期と文体でした。00年「ロンドン留学日記」は文語ですが、09年「『それから』日記」は、文語と口語と混じり合っています。完全に口語といえるのは晩年の「家庭日記」ですが、リライトされているのではと思わせるほど文体が異なっています。多くの読者が注目するのは、読み易く、漱石の内面が書かれていると思うからでしょう。その後、文語に戻り、体言止めが多用されます。文語を半ば放棄したのは、『こころ』と通ずるように、大正に入ってからです。
2020/01/15
saga
【再読】妻・鏡子『漱石の思い出』読了後すぐに読み始めた。本書でいう「ロンドン留学日記」には漱石が神経衰弱で疲弊している様子がなく(本人の日記なのだから当然)、西洋の文明に迎合しない漱石の姿があった。「大正三年家庭日記」に見せる怒れる漱石。しかし、これが神経衰弱のなせる技なのか長文で、そうではない日記は短文での記述というのが面白く感じられる。それにしても、多彩な人々との交流には眼を見張るものがある。
2016/07/09
やいっち
再読。三度目か。 漱石のかなりの量の日記類から、「ロンドン留学日記 『それから』日記 満韓紀行日記 修善寺大患日記 明治の終焉日記 大正三年家庭日記 大正五年最終日記」に絞って編集。 漱石の文学(住まいや行動先の)地図(主に明治時代の東京)は持っている。本書を読んで、留学時代のロンドン地図があればいいなと感じた。修善寺大患日記は、何度読んでも痛ましい。親のことを思い出したり、いずれは自分もこうなるのかなどと、身につまされる思いで読んだ。ここが初めて読んだ頃との感じ方の違いかもしれない。
2018/04/16
fseigojp
こんど、これを題材にした漱石最後の恋というのがNHKであるらしい
2016/10/29
ikedama99
朝に読む本。最近、夏目漱石やそれに関わる文に触れることが多い。それだけに、せまってくる感じがある。日記すべてを取り上げたわけではないが、倫敦での日記、修善寺での日記、家族日記など漱石の特徴のようなものが炸裂しているものもあれば明治の最後に触れる日記もあり、漱石のいろいろな姿を感じ取れる。全集にはすべての日記があるとのこと、読んでみようかと思っている。漢文、英文の部分もある。これらをきちんと読めるともっとよくわかるんだろうな・・と少し悔しい。
2021/05/02
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