天うつ浪 前篇 (岩波文庫 緑 12-16)
天うつ浪 前篇 (岩波文庫 緑 12-16) / 感想・レビュー
ゆうきなかもと
キャラ設定が明確。 現代小説と異なるのは、セリフの部分は口語体で、地の文が文語体の講談調なところ。テンポが凄まじくよい。 旧仮名遣いと漢字の旧字体で書かれている。多くの人にとっては、読みにくいかもしれない。 例えば「恋で死ぬものは一人も無く、皆心気(しん)の疲労(つかれ)に堪(こら)え切れ無くなつて、おのが魂魄(たましい)を砕いて仕舞ふ」などは、「恋、気、労」が旧字体の漢字で書かれている。 内容は恋愛がメインのテーマだが…主人公の恋した相手は、病気で寝込んだまま、ほとんど登場しない…後編が気になる
2015/11/12
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