西東詩集 (岩波文庫)
西東詩集 (岩波文庫) / 感想・レビュー
魚京童!
ハーフィスから帰ってきたけど、やっぱり硬いよね。訳が。岩波だからかな。もう少し柔らかくていいと思うんだけど。酒と女とそれから神と。
2018/06/10
壱萬参仟縁
「自分で寒暑に悩んだことのない人は 人間の価値を認めることはできない」(104頁)。生まれてからずっと、寒暑に苦労しない金持ちには、貧乏の寒暑の苦労はわからない。彼らに想像力が優れていれば別だが。後半は、注記、論考(263頁~)。老若の関係では、「子供は、年長者の気品、見聞、権力に注意を向け、(略)純真に生まれついた魂は畏敬を伴う愛着の欲求を感じだし、老年者はそれにほどされ、心をとらえられる」(372頁)。何を言ってもハイ、頷く、だけではコミュニケーションが成立しない。人口減少少子高齢社会に生きるヒント。
2014/01/24
ダイキ
「汝の行く道を妨げる一切を捨てよ/暗い努力を決してするな/歌いまたやめる前に/詩人はまず生きねばならぬ/こうして生の荒い響きが/魂のうちにどよむがよい/詩人は胸に不安を感じるとも/おのずと心は和むだろう」〈放胆〉
2017/04/19
有沢翔治@文芸同人誌配布中
晩年、ゲーテはペルシャの詩人、ハーフィズに感銘を受けた、その結果、生まれたのがこの西東詩集である。ハーフィズだけではない。論考ではペルシア文学史に触れられているが、フェルドウスィーなどの拝火教、スーフィズムの代表的詩人、ルーミーなどにも言及。東洋的なものと西洋のものとが結合し、止揚している。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51519572.html
2021/07/10
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