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カフカ短篇集 (岩波文庫 赤 438-3)

カフカ短篇集 (岩波文庫 赤 438-3)

カフカ短篇集 (岩波文庫 赤 438-3)

作家
フランツ・カフカ
池内紀
出版社
岩波書店
発売日
1987-01-16
ISBN
9784003243831
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カフカ短篇集 (岩波文庫 赤 438-3) / 感想・レビュー

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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)

〝わざわざ告げてやる必要などないのです。当人のからだで知るのですから(流刑地にて)〟『掟の門』や『流刑地にて』などのカフカの短篇を20篇収録。『掟の門・流刑地にて』をずっと読んでみたくて、本屋で見つけた時はガッツポーズ!読みたかった理由は、バイオハザードが好きなら分かるはず。少し長かったり、短かったりする作品に於いて、独特のストーリーやオチにとても引き込まれます!『流刑地にて』のあの展開は、『変身』を読んだ時のような奇妙なドキドキ感を味わえて満足でした。』

2018/01/02

kaizen@名古屋de朝活読書会

カフカといえば、不条理。 カフカといえば、「変身」という印象が強かった。 「変身」を読んで、ピンとこなかった人は、短編集を読むとよいかもしれない。ひとつは、面白いか不思議か妙に記憶に残るものがあるかもしれない。 もう一度、「変身」を読み返すと、なんとなく、不条理の世界に浸っているのも悪くはないかもと思えるかもしれない。 カフカはジャズ喫茶で読むことにしている。本を読むのに、音楽があれば、自分の世界だけに閉じこもってしまうことがないような気がするから。 ひとそれぞれ、読書の仕方があると思う。

2013/05/06

ハイク

20の短編集を読んだ。最初の「掟の門」は1度読むと「何これ」と思いもう1度読み成程と納得する。「流刑地」は著者の保険屋の職歴から書いたという。なんとも奇妙な物語であり、よくもこんな筋書きを思いつくと感心する。「雑種」「橋」「中年のひとり者ブルームフェルト」「禿鷹」等も面白い。読み手の解釈でいかようにも取れる。この辺がカフカの大きな魅力かも知れない。「万里の長城」は暗示的である。カフカの発想力は尋常ではない。カフカを読んだ後インターネット等で様々な意見を調べると面白いし、一層カフカに近づけるのかも知れない。

2016/09/05

KAZOO

カフカの短編集です。私はどちらかというと寓話集よりもこの短篇集の方が好みです。あまり深い意味を感じることもなく普通に読める気がします。再読している作品も多いのですが「田舎医者」「雑種」「万里の長城」などが楽しめました。不条理な感じの作品が多いと言われていますが、これらの作品は何度読みかえしても楽しくなります。

2022/12/10

優希

類稀なる才能が生み出した現代のお伽噺という印象を受けました。冷徹な語りからコントのような雰囲気のある作品まで、その幅はバラエティに富んでいて、楽しかったです。

2018/01/21

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