恋愛論 上 (岩波文庫 赤 526-1)
恋愛論 上 (岩波文庫 赤 526-1) / 感想・レビュー
Kei
恋愛の分類、国による違い等が面白かった。下巻も読んでみたい。
2016/03/08
Ryoma Okamura
劇場でも、人気俳優に対してこれと似たことが見られる。観客は、実際の美醜などもう問題にしない。ル・カンはきわだって醜い俳優だったが、たくさんの贔屓をもっていたし、ガリックもまたさまざまの理由からそうであった。これは観客が、俳優の顔だちとか演技などからくる実際の美しさを見ないで、彼らのおかげで味わった快楽を思い出したり、感謝したりして、以前から空想の上で作り上げられていた美しさを見るからである。だから、たとえば喜劇俳優などは、登場するとすぐにその顔だけで笑わせるのである(p.83)。
2019/07/31
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