アンリ・ブリュラールの生涯 上 (岩波文庫 赤 526-9)
アンリ・ブリュラールの生涯 上 (岩波文庫 赤 526-9) / 感想・レビュー
あ
小林秀雄、大岡昇平つながりで、ここに辿り着きました。加藤周一先生も、アラン先生の繰り返し読んでいた古典として、プラトン、ヘーゲルと共にスタンダールをあげていました。文章を読んでも、肖像画にある通り、やんちゃ坊主な人柄がしのばれます。数学が彼の生涯を導いたと、数学で彼はパリにゆくことが出来たと、彼は何度か記しています。具体的な内容は下巻で明らかになると思われます。下巻が楽しみです。
2020/04/08
Akihiro Nishio
「赤と黒」「パルムの僧院」で有名なスタンダールの自伝である。小説は面白かったが、この自伝は面白くない。貴族主義の父親と家庭教師役の僧侶に抑圧されて過ごして大変ですね、とは思うが一般の読者に楽しめる内容ではない。これを知り合いの出版社に送って、興味深いと思ったら出版してくれと頼んだらしいが、どんだけ自意識過剰なんだか。下巻は読まないと思う。
2013/08/10
aya
あくまでスタンダール個人の研究用として残されている、という印象を受ける。本人が自覚的ではあるが、当時の世俗についてかなり仔細に書かれており、注釈の詳しさと精根のこもり具合は分かるものの、その空気感を理解するまでには至ることができなかった。下巻も読んで判断。
2018/12/31
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