明治日本労働通信: 労働組合の誕生 (岩波文庫 青 117-1)
明治日本労働通信: 労働組合の誕生 (岩波文庫 青 117-1) / 感想・レビュー
Hidekazu Asai
著者は、憲法委員会のメンバーであった高野岩三郎の実兄である。その実兄が日本で最初の労働組合を作ったのである。 著者・高野房太郎はアメリカに住んでいるとき、労働運動に目覚め、アメリカ総労働同盟の創始者・ゴンバーズの知己を得て、日本でのオルグ担当を任せられる。 著者は労使協調路線であり、急進的な社会主義と袂を別つ穏健的な労働組合を目指していた。 その労働組合ができる苦闘や、当時の労働者の生活ぶりがよくわかる貴重な資料である。 労働組合について一家言がある人間は必携の書物である。
2019/04/14
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