近代日本漫画百選 (岩波文庫 青 566-1)
近代日本漫画百選 (岩波文庫 青 566-1) / 感想・レビュー
康芳英
漫画をカートゥーン(一コマ、ないし数コマの漫画)とコミック(ストーリー漫画)に分け、カートゥーンを現代漫画の源流とし、その原点として幕末から昭和中期までの一コマ漫画(風刺画)を紹介した本。風刺画の性質上、時代時代の空気を色濃く反映していて、こうやって時代を追ってみてると一種の歴史の追体験をしているように感じた。今ある漫画文化というのは芳醇に見えて実は表現としては多くの物を切り落としてしまった画一化された文化なのかもしれない。あるいはオタクによって簒奪された表現方法なのか。
2012/03/22
keroppi
漫画の源は風刺だったのだ!!久々に宮武外骨にも触れてうれしかった。命がけの風刺は、今のジャーナリストにも見習って欲しい。
2013/10/10
のほほんなかえるさん
「1コマ漫画から劇を発想しよう」と教えてくれたのは別役実氏でした。岩波から出ている本書も発想のヒントになると思われます。
2011/11/03
勝浩1958
一枚一枚の絵はとても味があって観ていて楽しい。その時代時代の世相が鮮烈に画かれている。
2011/01/23
飯田橋
漫画・風刺画の歴史はこの1冊で丸わかりすると思う。日本史の教科書で見た事のある風刺画が出てきて懐かしいと感じた。1番印象に残ったのは吉田茂のバカヤロー解散の風刺画。
2024/01/10
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