レーニンのゴオリキーへの手紙 (岩波文庫 白 134-9)
レーニンのゴオリキーへの手紙 (岩波文庫 白 134-9) / 感想・レビュー
Nemorální lid
『すこしの「日和見主義」をも我慢しなかった』(序 p.8)レーニンの、人間的且つ自然的な側面を見ることの出来る手紙の中に彼の本髄が込められている。それは『闘争の精神、労働者階級の真実の値うちのためには何時でも闘争の中に飛び込もうという用意、古いイデオロギーの腐敗を磨き立ててそれを労働者階級に植え付けようとする一切の試みに対する怒りと反抗』(序 p.7)という精神だ。『虐げられてきた階級を圧政者の神々しさに対する信仰で縛ってきた』(p.101)として宗教思想を弾劾する彼の瑞々しい生き姿がここには存在する。
2018/12/22
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