自由への道 (2) (岩波文庫 赤 N 508-2)
自由への道 (2) (岩波文庫 赤 N 508-2) / 感想・レビュー
拓郎
はっきり言って面白くありません。でも読み続けることはできそうなのでサルトルに敬意を表してなんとか最終巻まで読んでみます。
2019/11/15
壱萬参仟縁
冒頭で前巻あらすじが嬉しい。100ページに「歯抜けの人生」とある。欠陥人生とでも言いたいのだろうが。誰しも理想の人生を送ってる人はそうはいないと思う。「人生は足下に、重い襞を寄せて落ちていた。(略 人生は)踝(くるぶし)に絡みついているが、もうすぐそれを跨ぎ、抜け殻みたいに後ろに放り出す」(130ページ)。人生をこんな表現で描写するのは意外に思えた。「覚めた快楽主義(エピキュリスム)、にこやかな寛容、諦念、謹厳の精神、禁欲主義(ストイシスム)など、失敗した人生」(379ページ)云々とあるが、反面教師かな。
2013/02/04
泉を乱す
子どもがほしいことと、結婚したいことの願望の差異
2018/11/29
コーキ
スピノザであると同時にスタンダールであろうとした哲学者サルトル。その意味では「自由への道」はよりスタンダール的であると言える。だがやはり小説中に漂う哲学的な雰囲気がサルトルの魅力。「自由への道」はどこにつながっていくのか。今後の展開が楽しみ。
2015/04/21
ラウリスタ~
嘔吐を書くような作家がこれほど読みやすく面白い作品を書くのかと驚かされます。間違いなく傑作。日はまた昇ると雰囲気が似ていなくもない。ボヘミアンとして生きることに限界を感じた男の姿がリアルすぎて、自分もその年になればそうなるのか?と考えながら読みました。一つ感じたことは、自分が生きた証を残すということはまさに行為することによってなされるということ。何らかの文学作品を残すことだけが歴史に自分を残す方法ではないということを思いました。
2009/12/17
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