子どもと学校 (岩波新書 新赤版 212)
子どもと学校 (岩波新書 新赤版 212) / 感想・レビュー
マグカップ
1992年に出版された本だが、現代の教育の在り方にも共通して言えることが多く書かれている。章構成としては、Ⅰ章「教育の価値を見直す」Ⅱ章「大人が子どもにかかわること」Ⅲ「教える側、教わる側」Ⅳ章「こころが育つ環境」となっており、この1冊を読めば、教育者としての子どもへの関わり方についての示唆を得ることができるだろう。子どもたちを導いていくのは、両親であり、教師であり、その背後にある社会全体だ。社会に生きるすべての人におすすめの一冊。
2021/09/02
ムーミン
改めて基本の部分を確認する機会になりました。それにしても今から20年以上前に、今の時代にぴったり当てはまるメッセージを伝えていたんだなあ。
2017/08/19
佐島楓
教育関連の方はもちろん、子どもを養育する側の方々にも一読をおすすめしたい。子どもと対等に向き合うことの大切さ、子どもの世界を壊さずにはぐくむことの重要性が書かれている。私はいくつ歳をとっても、子どもであった部分を切り離さずにおきたい。
2012/03/08
Lily603
★★★★+ 子供に「教える」だけでなく、子供が「育つ」場を提供することにも力を入れてみると良いのでは、という立場から教育の課題である個性の伸張、国際化、生涯教育、果ては道徳や性と教育の関わりを論じた1冊。『子供が育つのを本当に「見守る」ということは、何やかやと「教える」ことよりも、よほどエネルギーのいるものである』もちろん、放置することよりも。
2013/05/19
ハパナ
子どもの発達段階における内面的な変化を、個性という観点を交えながら教育者としてどう考えどう接するかについて。この本で一番印象に残ったのは_p100”私は子どもを育てる、というときに「植物」をイメージする。太陽の熱と土とがあれば、植物はゆっくりと成長してゆく。子どもを「機械」のように考えて、~コントロールしようとすると、思いのままにならないことが出てきていやになるのではなかろうか。植物の成長を楽しんで見るような態度を身につけると、楽しみが増えてくるように思われる。”
2018/08/09
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