カラー版 続 妖怪画談 (岩波新書)
カラー版 続 妖怪画談 (岩波新書) / 感想・レビュー
夜間飛行
「常世国」「根の国」「黄泉国」「高天原」など、捉え所のない神話の国を水木さんが描くと途端に生々しくなる。人の想像が生みだしたものを総動員させる水木流画法の真骨頂だ。「地獄」「極楽」…鬼も仏もウジャウジャいるわいるわ。だんだん地上に近づくにつれ「かまど神」「辻神」「田の神」「箒神」など、神とはいいながら人と共にいらして暮らしを支えて下さる神々が登場する。さらに経巡っていくと「アマミハギ」「河童」「牛鬼」「砂かけ婆」「倉ぼっこ」「一本だたら」など、俗世に生きる妖怪たちがいかにも身近に感じられてくるのも一興だ。
2017/11/02
さっと
『妖怪画談』『幽霊画談』に続いてゲット。日本・アイヌ・朝鮮の天国や地獄「あの世めぐり」に始まり、身近なところにいらっしゃる「神さまに近い方がた」、全国各地のさまざまな「河童たち」、あんまり紳士でない方たちもいるが「妖怪紳士録」、文字通り「中国の妖怪たち」、これも全国各地に伝わる「憑きもの」、最後は自作のこぼれ話とでも言うべき「鬼太郎血戦録」、あとがきは「妖怪コレクター」と題して「"あの世"のことでも明るい気持で語れる時代がくれば面白いと思っている」で締めくくられる。良シリーズ。
2021/01/31
ふろんた2.0
★★★
2018/02/23
寝落ち6段
時にはおどろおどろしく、時にはほっこりと。妖怪の魅力を水木御大が描く。忘れられていく怪異、実は身近に存在する。畏怖していくことで、多大なる想像力を享受できる。あとがきがいい。
2013/10/01
齊藤 尚哉
これも好きだなぁ。
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