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短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304)

短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304)

短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304)

作家
俵万智
出版社
岩波書店
発売日
1993-10-20
ISBN
9784004303046
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短歌をよむ (岩波新書 新赤版 304) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

ひじょうにわかりやすい短歌入門書。実作者ならではの視点から書かれていると同時に、彼女が歌人になる以前(例えば高校生の頃)に感じていた疑問(それは当然素人たる我々の疑問でもある)から説き起こしていく。第1章「短歌を読む」の冒頭の定型論からして説得力に富む。枕詞の解説も、31文字しかない短歌なのに、5文字を失うことの意味を問いかける。第2章の「短歌を詠む」では、一層に実作の観点から歌の詠み方を語る。短歌を志す人にも最適な指南書たり得ている。また、短歌と俳句の詠みぶりや世界観の違いも興味深い。

2016/09/22

seri

言葉の芸術、短歌。古歌鑑賞の知識しかない私にはとっても勉強になりました。言葉に心を織り込んで、事柄と心の揺れを上手くバランスを取ってブレンドしていく。短歌とはまるで言葉の織物。リズムという血脈の流れを作り、言葉と心と真正面から向き合っていく。深くうたおうとすることは、深く生きようとすること、万智さんの言葉が胸に響きます。私はやっぱり古の和歌が好きで言葉遊びが好きだから、今はもう廃れてしまった技術に惹かれてしまうけど。それはそれとして自分の言葉を、心を、探すことは続けていきたいと思うのです。生きてる限り。

2014/07/31

コットン

俵万智さん流の短歌の詠み方がわかる本。「あっ」と心が揺れた時に感じることをどのように表現するかを具体的に自分の例で明らかにしてくれるのが嬉しい。例:「君と食むものはなんでもおいしくてそのおいしさを恋とこそ知れ」抽象的ではぼやけた感じになるので次のように⇒「君と食む三百円のあなごずしそのおいしさを恋とこそ知れ」

2017/12/29

kaizen@名古屋de朝活読書会

#紀貫之 #和歌 やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。 #返歌 短歌でも世の中原理幹にして事の枝葉をぶらさげてゆく #短歌 #俵万智

2016/01/27

佐島楓

俵さんの文章は、流れる水のようだ。このやわらかい感性で、歌をおよみになる。この限られた文字数の中に、確かな世界がある。素敵だ。

2016/01/27

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