ドイツの見えない壁: 女が問い直す統一 (岩波新書 新赤版 別冊 314)
ドイツの見えない壁: 女が問い直す統一 (岩波新書 新赤版 別冊 314) / 感想・レビュー
Nobuko Hashimoto
3人の女性学研究者による著作。統一後(1992年2月頃)のドイツ、特に旧東独の女性の状況を現地調査を中心にまとめている。社会主義時代、労働力確保のために整備された母性保護、社会保障の制度は統一後に失われる。東独の女性たちはそのような状況下で次々失業の憂き目にあう。そうした事態を少しでも打開するために奮闘する女性活動家たちの苦闘が浮かび上がる。3人の著者の執筆分担が錯綜しているからか、若干ひっかかりながら読み終えたが、興味深い事例や事実が紹介されていたので、気になる事項のその後を調べてみたい。
2016/09/29
kaizen@名古屋de朝活読書会
岩波新書愛好会】女性という視点と、東西からの視点。 2つの視点が新しく、参考になった。 ヨーロッパを捉える視点が、これまで少なかったことが分かった。 本書では、女性、東西という視点が、仕事という範囲でとどまっており、生活の座標にまで広がっていないのが残念だ。 著者の見識が生きていないように思われる。
2010/03/05
putisiyante
統一後間もない時の女性問題を西と東を比べながら挙げている。日本女性にも理解出来る事が多いと思うが、小邦が分立していたという歴史はやはり避けらない。東にシングルマザーか゛多かったという理由を始めて知った。
2012/06/23
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