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蓮如 (岩波新書 新赤版 343)

蓮如 (岩波新書 新赤版 343)

蓮如 (岩波新書 新赤版 343)

作家
五木寛之
出版社
岩波書店
発売日
1994-07-20
ISBN
9784004303435
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蓮如 (岩波新書 新赤版 343) / 感想・レビュー

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KAZOO

この本は五木さんの蓮如に関するオマージュということをあとがきで述べておられます。蓮如を本当に知ろうと思ったらこの本では物足りないのではないかと思われます。軽いエッセイのような感じで、蓮如も昔説法をした時にはこのような簡単なチラシのようなもので民衆に説法を行ったのではないかとも言っておられます。もう1冊蓮如の戯曲のようなものを書かれているので読んでみようと思っています。

2015/08/14

T2y@

“人間の一生に完全な整合性を求めるような人間観は、大事なものを見逃す事になる。” 小一時間で読み終えられるボリューム感で辿る、蓮如の波乱の生涯。 本意・不本意に関わらず祭り上げられ、まさしく聖俗両面。 紹介されていた参考文献も読んで、多面的に知りたい欲求に駆られる

2016/04/15

松本直哉

5人の妻との間に27人の子どもをなし、最後の子は84歳の時だという。4人の妻とは死別である。扶養しきれない子は里子に出す。扶養しきれないのになぜ、というのは近代人の発想かもしれない。子は自らの専有物ではなく、みんなで見守り育てるものだったのではないか。欲望に素直に生きた人だったのかなと思う。愛別離苦をはじめから超越するのでなく、その中にどっぷりと浸かることで初めて「白骨の章」の悟りがありえたのかもしれない。清らかな独身主義のふりをしながら性的虐待を犯すカトリック司祭よりもずっと素直で誠実だ。

2016/09/08

しんすけ

蓮如というと18歳時に読んだ永原慶二の『下剋上の時代』が、つい思い浮かんでしまう。 生涯に五人の妻を娶り、二七人の子を為したという蓮如の姿がまず先に立つのである。二七人目の子は何と八四歳の作品である。当時は今東光というエロ坊主が健在だったため、その脂ぎった顔までもが蓮如に重なったのを憶えている。 今では蓮如像も簡単にウイキペディアで検索できるが、55年以上前ともなればあり得る誤解である。

2020/01/05

たいけい

2022年2月21日(月)読了。初読。五木寛之氏の蓮如像を、蓮如という人・若き日の蓮如・時代の闇をみつめて・自由へのたたかい・疾走する蓮如・混沌の北陸をめざして・蓮如の女性観・この世の幻郷吉崎・伝承に生きる蓮如・現世へのメッセージ・噴火するエネルギー・聖と俗のあいだにの十二章で記述。そう見ているのかという面と、うがち過ぎではないかと思う面があるが、五木さんが蓮如をどう見ているかが窺え興味深い。2048年は蓮如550回忌。現代という時代・社会が蓮如の目にどう映り、何を言うだろうかを考える参考にしようと思う。

2022/02/21

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