日本の刑務所 (岩波新書 新赤版 794)
日本の刑務所 (岩波新書 新赤版 794) / 感想・レビュー
ヤギ郎
日本の矯正実務についての本。学者の見解と実務をしっかり分けて書かれており勉強になる。ただ,古い本なので,現状と内容が合わないと思う(近年の実状を表した資料では,本書のしめす実態よりも緩くなった印象を受けた)。矯正なのか更生なのか,考えるところですね。素朴な疑問だが,国民の矯正実務についての理解や関心と刑務所の環境について関連があるのだろうか。
2018/01/17
おらひらお
2002年初版。体験しなければわからないことを体験せずに知ることができる本です。もちろん実際の本書内容が正しいのかどうか、確認しにいきたくはありませんが・・・。普段目が届かないところだけに注意が必要ですね。
2012/09/21
おおきなかぶ
法律に関する話題が多く、期待していた刑務所生活の実情(「刑務所の中」の様な)が少なく残念でした。
2022/02/26
Takao
2002年7月19日発行(初版)。購入から14年、日本がいかに人権後進国であるかを身に染みて読んだ。犯罪を犯した者には一切の人権は認められないのか。刑務所に入った人たちのほとんどは再び社会に出てくる。いかに社会復帰させるか(上から目線だが)を考えれば、現在の処遇はあまりにも酷すぎることがよくわかった。マイケル・ムーアの「世界侵略のススメ」ではノルウェー(?)の刑務所が出てきたが、本書で描かれている日本の刑務所とのあまりの違いに驚く。本書は、「人身の自由」を考える上でも必読の書だと感じた。
2016/12/20
田中博史
日本の行刑、また刑務所のあり方にいろいろ課題、問題があることは理解。 特に、服役後の社会復帰が困難というのは、そもそも刑務所ってなんのためにあるのってところから見直さないといけないくらいのこと。 ただ受刑者の権利保障云々の話には、どうしても違和感。やむにやまれぬ事情とか、過失とか、不当な拘留とか、冤罪とか、個別のケースをみれば受刑者にもいろいろあるんだろうけど、基本的には、自己の責任において、犯罪に関与したから刑務所に収容されているわけで、法を犯した人間が法に守ってもらおうというのは虫がよすぎると思う。
2015/06/02
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