絵のある人生―見る楽しみ、描く喜び― (岩波新書)
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絵のある人生―見る楽しみ、描く喜び― (岩波新書) / 感想・レビュー
KAZOO
中公新書の「カラー版 絵の教室」に続いての、副題にあるように「絵を見る楽しみ・絵を描くたのしみ」ということでどちらかというと有名なむかしの画家の作品を話題にしながら絵を描いていく方法を説明されています。とくにブリューゲルの「雪中の東方三賢王の礼拝」(これはチューリッヒの近くのオスカー・ラインハルト・コレクションで安野さんもご覧になったようです。私もむかしなんども見にいきました。)やゴッホの作品を引き合いに出しての鑑賞と絵の描き方を伝授してくれるいい本でした。
2016/11/15
navyblue
絵に興味のある初心者にとって、安野さんの解説はやさしく分かりやすい。2章の「作品が生まれるまでの仕事の手順」は、一枚の絵を仕上げるまでのポイントが示されており、鑑賞するときの視点として参考になる。個人的に好きなブリューゲルについてかなり掘り下げて書いてあるところもよかった。「美術に上下の区別なし」(須田寿)上手下手はあっても絵を描こうという志に上下の区別はない、という素晴らしい言葉。美しいものに反応する感覚は、自然から学んで育つことと、絵を見ることの経験によって磨かれるという安野さんの考えに共感する。
2017/03/18
野の花
安野さんの絵はプリューゲルの絵を隅から隅まで観察した上に出来ていたのですね。私もプリューゲルの人物模写して勉強しようかな。
2016/11/04
kameyomi
敬愛する安野光雅さん!中学校の図書館で、少しやんちゃな男の子が『ふしぎなえ』を目をキラキラさせながら「読んで」いたのを思い出す。数年前94歳で天国へ旅立たれた時、『旅の絵本』シリーズを全巻読み返してみたが、やはりいくつになっても想像力を掻き立てられる素晴らしい作品だ。 安野光雅にとって「絵」とはなんであったのか知りたいと思い、難しそうだが手にした。今度美術館へ行く機会があれば、鑑賞の仕方が少し変わりそうだ。
2023/01/23
com.
胸に刺さる言葉が多く、この本を読んで、自分が絵を描くことが好きで絵を描いていることを確認でき、これからもずっと描いていこうと思うことができました。絵を描いている人はもちろん、絵を見ることが好きな人にもおすすめな本です。
2015/12/30
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