ネットと戦争: 9.11からのアメリカ文化 (岩波新書 新赤版 913)
ネットと戦争: 9.11からのアメリカ文化 (岩波新書 新赤版 913) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
#感想歌 #短歌 9.11ネットの反応綴りつつ最後に詩人の詩の紹介か
2017/03/22
踊る猫
安楽椅子に座ってそこからすべてを類推する「アームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)」という有名なスタイルの名探偵が居るが、ここでの著者はそうした探偵の流儀を想起させる。現場に足を運ばず、ネットから垣間見たアメリカを率直に書き記す。だが、著者の観察眼と確かな知識に裏打ちされたそうした「観察」は並ならぬ強度を保っており、そうした高み(?)から俯瞰しえたアメリカがどれほど大きく9.11とイラク戦争で揺れたかをあぶり出すことに成功していると思う。文学者たちのナイーブさと真摯さがリアルで、どこか笑えて感動できる
2023/03/08
四四三屋
2001年9月11日というと個人的にも忘れられない記憶がある。どうしても出かけなければならない用事があったにもかかわらず、前日に東京に近づいていた大型台風が上陸し、交通機関がどうなるかと不安におもっていた日でした。そのため朝早く起きてTV台風情報を観ようとしたら、あの衝撃的なシーンが目に飛び込んできた。「まるで映画のよう」とはその後よく聞いた言葉でしたが、そんな陳腐な感想しか思い浮かびませんでした。残念なことに事件は映画ではなく、現実で、その後、急速に「戦争」が身近なものとなったような気がします。
2014/06/16
ハンギ
早稲田大学の英文科の先生がインターネットを渡り歩いて、アメリカのネットコンテンツを解説している。アメリカの詩や文化人向けの雑誌の解説などは面白かったです。一番最初にオーデンという反骨心あふれる詩人の詩が掲載されていて、9.11後のアメリカの戦争に向かった情勢は批判的に見ています。アメリカはけっこう図式化されて理解されている様に思うけど、(というか僕がそうだったけど)スーザン・ソンタグやほかの愉快な人達がいるみたいです。一億ドルが詩の雑誌に寄付されたり、ほかにも鼻柱が強そうな人がけっこういました。
2012/02/21
おらひらお
2004年初版。タイトル買いしたのですが、想定していた内容とだいぶ異なっていました。が、9.11以後のネットを通じてみたアメリカの様子が垣間見れたような・・・。もう少しアメリカ文学に詳しければ面白かったのかな。
2011/10/31
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