KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書 新赤版 1004)

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書 新赤版 1004)

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書 新赤版 1004)

作家
斎藤美奈子
出版社
岩波書店
発売日
2006-05-12
ISBN
9784004310044
amazonで購入する

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書 新赤版 1004) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

斎藤美奈子が明治以降、現代にいたるまでの冠婚葬祭の「ひみつ」を見事に解き明かす社会学的考察の書。そもそも現代人で冠婚葬祭とは何かを自信をもって語れる人はほとんどいない。冠婚が慶事で葬祭が弔事であることくらいで、細部に至ってはマニュアル本に頼っているのが現状ではあるまいか。そのマニュアルにしてからが、かつては小笠原流、そしてこれが裏千家に取って代わられるのである。塩月弥栄子『冠婚葬祭入門』がそれ。この本は続編も含めると実に700万部も売れたそうである。そしてその後、結婚も、葬式も実は大きく変遷したのである。

2021/09/09

mitei

歴史的に冠婚葬祭とはどういう風に、庶民が行ってきたのかがよくわかる。今の式はそこまで代々やってきたというわけではないんだな。

2016/07/31

雲をみるひと

結婚式を中心とした冠婚葬祭の変遷についてまとめた本。冠婚葬祭入り乱れて時代順に掲載されていることから、結婚式や葬式といった各々のテーマ毎の繋がりが途絶える面もあるが、明治期、戦前、終戦後の結婚式と葬式の在り方から往時が読み解ける社会学的な要素がある。意外と常識と思っていることがあまり歴史がないことに対する気づきなど新しい発見も得られる。

2022/06/26

Nobuko Hashimoto

前半は、たくさんの文献に当たったうえで、伝統や慣習とされているような「しきたり」が、案外ロイヤルウェディングからの流行りだったり、隙間産業的市場開拓によって誕生したものだったといったような事実を暴き出し、面白おかしく紹介。後半は、現代の私たちの結婚や葬儀事情と、これらをどう考えるか。「入籍」という言葉を使うのは、そろそろやめろ、誤解と混乱の元だときっぱり書いてあるのに、おおいに共感。ほんとそれ。「入る」んじゃないんだってば。死後のことは悩ましいなあ。考えておかなくちゃなあ…

2019/08/10

佐島楓

冠婚葬祭のうち、特に「婚」と「葬」のいままでとこれからを考察した本。斉藤さんらしく、切るべきところはずぱっと切り捨てたり容赦なくツッコミを入れるところが面白い。特に歴史の部分は興味深く読んだ。結局あらゆる式は産業の一部なんですね。自分らしさを大切にしたいと思うけれど、やはりメディアに毒されている面も大きいと痛感しました。

2013/06/13

感想・レビューをもっと見る