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自殺予防 (岩波新書 新赤版 1028)

自殺予防 (岩波新書 新赤版 1028)

自殺予防 (岩波新書 新赤版 1028)

作家
高橋祥友
出版社
岩波書店
発売日
2006-07-20
ISBN
9784004310280
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自殺予防 (岩波新書 新赤版 1028) / 感想・レビュー

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めっし

自殺に関する臨床的な対策だけでなく、国際的な動向も紹介している入門書。知識の補充に役立った。自殺の原因を単純な因果関係で(場合によっては感情論的に)語ることが、いかに適切な対処の妨げになっているか、現在テレビやネットを賑わす大津の事件と関連付けながら読んだ。自殺の最大のキーワードが「孤立」であること。これを防ぐことが求められる。孤立させない、孤立の思考に陥らせないこと。ただ、自殺の原因としての最も重要な「鬱」については、従来型の鬱の記述のみで、「新型鬱」に関する記述が抜けている点がこの著書の問題点。

2012/07/16

Riopapa

自殺のキーワードは「孤立」。要因は複数が絡み合う。フィンランドの学校が行なっているのは、学校でできそうなことは自尊心を高める、コミュニケーション能力を高める、問題解決能力を高めるといったこと。

2017/06/03

ヒャクパー

非常に面白い。「うつは甘え」「死ぬ死ぬと言っている人間は死なない」といった世間一般の知識を真っ向から否定。政府発表の自殺のデータにも疑問を投げかけ、自殺者の心理にも迫る大変興味深い一冊。値段も手頃。少々古くても(初版が2006年)十分読む価値はあり。気になったことは、古い分、うつ病に関する記述、治療法が若干古いことぐらい。そういう人は、別に専門書を読んでほしい。

2015/10/16

読みやすい。個人的に高齢者層の自殺が多いことに衝撃を受けた。大きく報じられるものは青少年が殆どなので、決して若い年代に限った問題じゃないこともきちんと理解していきたい。自殺の動機は一つじゃない、様々なことが重なった上での悲劇だということを自分の中に落とした上で、報道を見ることも大切。本人だけじゃなく、周りにも目を配り、話を聞く。身近なことだからこそ、きちんと知っておきたい内容。

2012/10/19

冬月

「深刻な相談をしたいと考えていても、なかなかすぐには本題に入れない。当たり障りのない、あえて誰かに訪ねなくても、自分でも答えの分かっているようなことについて話し出すかもしれない。そのようにして、相手の反応を見ている。「真剣に話をきいてくれている」と感じると、より深刻な内容について話し始めるのだ。したがって、相談を持ちかけられた人は、最初のありきたりの相談がひとまず片付いたと感じたら、それで終わりとするのではなく「他にも何か困っていることはないのかい?」の一言を付け加えてほしい。」p92

2013/05/07

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