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写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106)

写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106)

写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106)

作家
飯沢耕太郎
出版社
岩波書店
発売日
2007-11-20
ISBN
9784004311065
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写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106) / 感想・レビュー

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ほじゅどー

★★★写真を見る愉しみ、読む愉しみ、撮る愉しみ、集める愉しみ。写真展は写真家の生のメーセージに接する良い機会。作者と会い話もできる。写真に何が写っているかだけでなく、(それ以上に)写真家がどんなものの見方をしているか、その世界観、人生観、死生観を感じよう。写真集と言う書物。写真を撮るなら自分のテーマを持とう。例えば私写真を撮ることで新たな「私」を発見する。これまで撮ったことのない被写体にチャレンジしよう。いつも新鮮な気持ちで撮り続けよう。被写体を「見ること、観察すること、そして考えること」

2017/09/10

どんぐり

写真展を体感する「見る愉しみ」、写真集を読み解く「読む愉しみ」、写真を使って表現する「撮る愉しみ」、写真コレクションを作る「集める愉しみ」の『写真を愉しむ』ための本。あまりにふつうのことが書いているので、読む愉しみが見出せなかった。

2013/05/26

C-biscuit

図書館で借りる。タイトルにもある通り、愉しむための考え方や見方が紹介されている。写真というものをどのようにとらえるかであるが、著者は撮影のセンスがなく、評論家の方に回ったということで、撮影技法等についてのコメントは少ない。展覧会や過去の作品や写真集など多岐にわたり紹介してされている。その中にもイロハ四十八文字の「写真家の心得」(安井仲治)が面白い。戦争中のことであるが、「夏の暗室出たとこよろし」など時代を感じさせる心得である。そして、プリクラまでカバーする内容。今の時代に生きる人はとても写真が身近である。

2020/06/19

おとん707

写真の本は沢山あるがその多くは撮影技術やカメラに関する本だ。そんな中で写真を「愉しむ」ことに焦点を当てた本は少ないと思う。著者は大学で写真を学びプロの写真家を目指したが写真家には向いていないと自覚して諦め写真評論の道を進んだとの事。展覧会や写真集の愉しみ方を語り、さらにはコレクションに話は及ぶ。撮る愉しみにも触れているが、技術論ではなく自分流の愉しみ方をどう見つけるかが語られる。アマチュアは制約に縛られないのでプロより自由な愉しみ方があるという指摘に深く納得する。芸術としての写真の奥深さに気付かされた。

2020/04/29

bittersweet symphony

飯沢耕太郎さんは雑誌「DEJA VU」編集長や東京都写真美術館の初代館長(仮設建物で始まった)として、学生時代からこのジャンルの水先案内人のような方でした。著作としては日本の写真家25人の評論集「写真とことば 写真家二十五人、かく語りき」(集英社新書)以来となります。この本は写真表現に対する4つのアプローチについて、具体例も盛り込みつつ解説するもの。内容的にはもっと若い人またはリタイヤ組向けと言う感じですが、写真と言う媒体のキャパシティの広さを感じるという意味ではよいガイドブックになっているのでは。

2008/03/17

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