ぼくらの言葉塾 (岩波新書)
ぼくらの言葉塾 (岩波新書) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
他著にあまり見られない、節のタイトルがゴシック太字ではなく、明朝体で大きな文字となっている。「自分の言葉を生み出すというのなたやすいことではありません」(15頁)。確かにこの感想欄も引用ばかりのときもある。石垣りん氏の「生活詩」というのはちょっといいな、と思う(27頁)。ブルーハーツの、甲本ヒロト氏の「ドブネズミみたいに美しくなりたい」(64頁)は、矛盾した表現。しかし、偽善を暴く表現としてはなかなか優れた言い回しだな。今では、「東電(原子力)みたいに美しく(クリーンエネルギーに)なりたい」なんて言えぬ。
2013/07/30
邪馬台国
何だか、ねじめさんの短編集を読み終えたような気持ちになった一冊。思うがまま好きな詩人や詩、果てには絵本作家を紹介して語っているのですが、どの方も小手先がうまいのではなく表現と遊んでいるプロ、といった感じ。ねじめさんの素直な文章も、簡単に書けそうで書けないよなと思ったり。
2017/05/18
ペペロニ
ねじめ正一が言葉の楽しみ方や遊び方を色々な詩や絵本等から例を引用して紹介。「甲本ヒロトはたんに言葉に力があるのではなく、言葉の基礎体力があるヤツ、言葉の遠投力があるヤツなのです」
2018/08/05
Natsuko
図書館本、斜め読み。 本の感想もそうだが、自分の想い・考えを納得いく言葉で表現する難しさを日々感じているからかタイトルに目に留まったのだろう。 人は誰でも自分だけの言葉の体験をもっている。それはたとえば、自分や家族の口癖だったり、夢中て見たテレビ番組だったり。その体験は自分の言葉を見つける時にとても大切。 自分の感想を読み返してみると、いいたいことを伝えられておらずもどかしい。 これから拙くとも自分の言葉で表現したいものだ
2018/08/18
蛸墨雄
ねじめさんの詩を読んでみたくなった、という感想。言葉に関してこだわりを持つということの大切さを再認識した。意味的なことだけではなくて、響きとかリズムとかその部分がとても愛おしくなってきた。最後の章に、ねじめさんが俳句も始められている件があり体操興味を持ったのと、地元富山県の高岡市の山町ポエム大賞という詩のコンクールで審査員をされていることなど親近感ワキワキである。
2018/01/20
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