グリーン資本主義 グローバル「危機」克服の条件 (岩波新書 新赤版 1221)
グリーン資本主義 グローバル「危機」克服の条件 (岩波新書 新赤版 1221) / 感想・レビュー
kochi
「経済成長と環境保護は両立する。むしろ、グローバルなケインズ問題(グローバルに生産能力が過剰な状態)の解決のためにも、環境問題対応を新パラダイムとするべき」というのが著者の主張。「数百本の数式の並んだ計量経済モデルはまさしくブラックボックスそのもの・・【その】中身を調整する・・裏技を平気でやる(その大部分が)工学部・理学部出身の計量経済モデル分析のプロを自称する方々」による計量経済モデルの「悪用」などに対して著者は相当怒っている。やはり、哲学が必要なのだろうか。
2012/05/14
さきん
二〇〇八年以来の世界同時不況と深刻化する地球温暖化―両者のかかわりをどうとらえ、打開への道をどう描くか。著者は、「経済成長か、環境保全か」ではなく、「経済のためにこそ環境を」と主張。その具体的な構想と政策にもとづく脱石油・低炭素社会への展望を示し、新しい経済システムとしての「グリーン資本主義」を提起する。 環境に配慮した社会を創るべく経済を良くする考えには大変賛同する。しかし、地球温暖化対策を中心に据えるより化石燃料への依存を減らす、木を活用するなど責任が分かりやすい範囲内でおこなうべきだと思う。
2015/10/05
sk
これからの時代、環境保全はクリーンでエコな技術の開発などにより資本主義と矛盾せず、むしろ「グリーン資本主義」が発展していくとする本。近年の動向を鋭くキャッチ。
2017/05/30
なーちゃま
読書ノートはこちら!→https://adiantum-estudio.com/green-captalism/ 環境問題を資本主義的に解決していきたいと考えている自分にとっては、たいへん読みやすい本だった。
2021/03/09
ばん
2009年の本。それだけに後味の悪い本だ。知識は概一般的なものばかりだったが、まとまってはいた。また感想を書きたい。
2012/12/17
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