家族という意志――よるべなき時代を生きる (岩波新書)
家族という意志――よるべなき時代を生きる (岩波新書) / 感想・レビュー
きいち
否応なく自分たちの場合が思い起こされる、切実な家族論。いや考えてみれば、「私」抜きで家族の事を考えることなんて本来できるわけがないのだ。◇キーワードは「対幻想」。お互いかけがえがないと感じているはず、という思い。家族を、婚姻でも血縁でも同居でもなく、そう思おうという意志の積み重なりととらえることで、多様なあり方を示す家族は一つのものと考えられる。◇そういや海猫食堂のおばちゃん(海街diary)も単身者だけど「受けとめ手」はしっかりと存在したのだし、いやそもそも、すず自身も。・・あの作品は家族論だったのか。
2013/05/22
チェリ
タイトルから現実に即した話なのかと勘違い。教科書を読んでいるようで馴染めなかった。家族についての著書が多数あるそうだが同じ調子かな?
2014/11/15
charlie_
序章1「はかなさ」 〜 子どもの家族観に於ける二つの特徴。その一、子供の家族観には血縁関係が関与していない。核心にあるのは、自分を受けとめてくれる受けとめ手であり、受けとめ手と一緒にいるという感覚である。その二、子どもは自分だけを受けとめてくれる特定の「誰か」をいのちの存続の必須の条件としている。したがって、「そのだれかが一緒にいること」が最重要なのである。これに対して、大人の家族観は 〜 「はかなさ」と云う言葉をこんなに実態的なところから浮き上がらせてくる。冒頭から著者の思いに引き込まれる。
2012/11/28
クーちゃん
年老いた身内との生活は果たして自分には可能でしょうか? なんだかんだと理由をつけ、面倒を見ることを避けるのではないかと今から危惧します。 人が老い、死ぬということ、そこに自分はどう向かっていくことが出来るのか考えさせられました。 それにしても、自分の感情は、最近の携帯電話の普及等世の中のデジタル化とは無縁ではない気がします。家族の関係もデジタル化が進んでいます。
2012/07/02
水菜
読みかけたけど何となく合わない。そのうち再読するかな
2014/06/04
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