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短篇小説講義 増補版 (岩波新書 新赤版 1792)

短篇小説講義 増補版 (岩波新書 新赤版 1792)

短篇小説講義 増補版 (岩波新書 新赤版 1792)

作家
筒井康隆
出版社
岩波書店
発売日
2019-08-23
ISBN
9784004317920
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短篇小説講義 増補版 (岩波新書 新赤版 1792) / 感想・レビュー

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KAZOO

約30年前に出版された本を1章書き加えて出版されたものです。私は読んでいるのですがすっかり忘却の彼方でした。岩波文庫に収められている海外作家の短編をえりすぐって開設されたものです。今回は岩波文庫には入っていないごじぶんの短編を最後に収録されています。解説というか作るに際しての舞台裏話なのでしょう。

2019/10/27

佐島楓

長編を読んでいても、短篇を読んだことがない作家が多く、勉強になった。いくつか小説は書いたが、中編より長編、長編より短編、さらに連作短編(これはまだ書いたことはない)の順でハードルが上がっていく気がする。自分の武器を見つけて磨いていくしかない。

2019/09/06

HANA

ディケンズやホフマン、ビアスといった名だたる小説家の短編を解読しテクニックを分析した一冊。既読は「アウル・クリーク橋~」と「繁栄の昭和」だけなのだが、分析の手腕というか各短編の読みどころが抑えられているため、講義であると同時に上質の紹介でもあって、紹介された短編を片っ端から読みたくなる。特に著者の自家薬籠中の物としているドタバタ、ローソンの「爆弾犬」の紹介の巧みさは特筆もの。分析を読んでいるだけでも笑いが抑えられなかった。短編小説を書く指針として書かれたものであるが、読むコツとしても参考になるなあ。

2019/11/04

いっち

著者が短編を解説する。とりあげるのは、「模倣不可能であり、だからこそ短篇小説作法のお手本にとりあげられることがなかった」作品。著者の理想とする短篇小説は、「誰にも真似られることのない」「独特な形式も技法も、ただその短篇小説にしか通用しない」「独特な形式と技法がそのテーマや内容によってしか生かされず、他のいかなるものにも応用のきかない」作品。そのためには、「それまでに書かれた小説や同時代の小説をいやというほどたくさん読み、それに飽きあきしなければならない」と言う。飽きたから今までにないものを書くという算段。

2020/12/12

山田太郎

張本がテレビで偉そうに話すのは腹立つというか不快感漂うけど、大物然として腹立たないのは本人に自覚があるというか第三者的な視点があるからというかそれでも時々暴走したりするのは芸というか。難しい文芸理論もなんとなくわかった気がするような語り口というかそういうのは頭いい証拠でやっぱりすごいなと思った。

2019/10/16

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