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大人になるということ (岩波ジュニア新書 303)

大人になるということ (岩波ジュニア新書 303)

大人になるということ (岩波ジュニア新書 303)

作家
佐藤忠男
出版社
岩波書店
発売日
1998-06-22
ISBN
9784005003037
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大人になるということ (岩波ジュニア新書 303) / 感想・レビュー

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keroppi

映画評論家・佐藤忠男さんの「戦争はなぜ起こるか」がよかったので、この本も読んでみた。この本では、佐藤さんの子供の頃の苦しみが語られる。言いたいことも言えず苦しんだ戦中。中学にも進めないながらも、本を読み続け考え続けた。大人になるということは、自分の考えをきちんと相手に言えるようになることだと言う。まだ分かっていないことをつきとめるために勉強することが大切だと言う。だから、佐藤さんの文章は、とても読みやすく心に訴えてくるんだな。

2022/05/01

NICK

題名からでは分かりにくいが、別に「大人とは云々」「大人かくあるべし」というような処方箋的内容ではなく、戦中に子供時代を生きた映画評論家のエッセイ。説教くさい感じではなく、子供について同情的な目線で綴られており、その点は好感触。軍での訓練における理不尽な経験なんかも取り上げられていて、義憤にかられる部分もあり。結論として提示される「大人の条件」とは「礼儀正しくすること」なのだが、生の感情をそのまま発露するのではなく、ディセンシーによる一つのスタイルでオブラートに包むことは確かに成熟の一歩であるかもしれない

2015/01/29

ブルーツ・リー

成人の日という事で、この本をを読書してみました。 昭和一桁生まれの著者の話は、私の年齢であっても、世代間ギャップは埋めがたく、まして若い人がこれを読んで、愉快な気持ちで読書ができるかと言われると、かなり、難しいとは思った。 ただ、大人になるという事は、不愉快な話だったり、理解しがたい言動だったりを自分なりに受け止められるようになる事でもあるから、若い人はとにかく、理解できないから、つまらない、で、切り捨ててしまわずに、異なる意見にも耳を傾けてみて欲しいと思いました。 それが、大人になるための、第一歩です。

2021/01/11

ゆみん

映画評論家の原点が書かれている。読書をしたいと思える。

2018/08/22

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