心理学ってどんなもの (岩波ジュニア新書 427)
心理学ってどんなもの (岩波ジュニア新書 427) / 感想・レビュー
anco
心理学を学ぶ、研究するとはどういうことなのかについて書かれていました。性格心理学を学ぶと、自分の性格を記述する語彙が豊富になり、性格認識も正確になる。擬人化はサイエンスでは厳禁。擬人化によって主観的な物語が作れてしまい、また誰もが納得できる「解釈」が自然に組み込まれてしまうため。因果関係的な考え方をするときは、何が原因か、それが相対的にどれくらいの強さで影響しているか、過去から現在までの因果の連鎖・構造を考えることがポイント。ノーベル賞を受賞したD.カーネマン氏は認知心理学者。
2015/09/08
ブルーツ・リー
20年前くらいの、心理学ブームの頃に書かれた心理学入門書。 この時期は、内向の世代というか、内に屈折した感情を秘めているのに、それを表現できず、「癒されたい」との思いから心理学を学ぶ。という人が多発した時代。 心理学って、そういう事じゃ無いよね。というのを、心理学の大ベテランが説教(…)している感じの本。 全体に、抹香臭い。 あと、自分は放送大学で心理学を少しかじったのだが、そこでは「心理学を学んでも、相手の心を見破る事はできません」と断言されたが、著者は、それができると。学者によっても、意見が変わる?
2022/02/13
mochi
心理学初学者に向けての本。心理学は科学だけれど文系の学問。さくっと読める。
2021/12/29
オランジーナ@
心理学概論といった感じでした。
2016/10/21
cocomero
心またそれに関する学としての心理学について、概論的に説かれる。全体として、全体を構成する様々なトピックが、それぞれ質問形式で取り上げられ、それに対する回答という、いわば「一問一答」のかたちで展開される。そのため、おぼろげながら、心理学の全体像を捉えることができるかもしれないが、やはり隔靴掻痒の感は拭えない。より鮮明に像を浮かびあがらせたいのであれば、一段と専門的なお勉強が必要だろう。本書には、そうした気持ちにさせる、仕掛けが散見される。心理学を専門的に学ぶための契機ともなる、格好の入門書かもしれない。
2020/01/06
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