16歳親と子のあいだには (岩波ジュニア新書 567)
16歳親と子のあいだには (岩波ジュニア新書 567) / 感想・レビュー
@nk
うちの子たちもいずれ16歳になるのだが、どちらかと言えば自分自身を思い返しながら読んだ本書は、平田オリザ氏の編集による16歳へ向けたもので、多彩な著者たちが綴った短編(自伝?)集。テーマはタイトルの通り。/2007年発行のため、今とは社会が大きく変化している側面もあるかもしれないが、親と子の関わりは少なからず普遍だろうし、単に読みものとして楽しめることろも多くあった。なかでも角田光代氏の当時の日記が秀逸で、上田假奈代氏の「何度でも人は出会いなおせる」という一節も身に沁みた。そしてやはり平田氏ご本人の⇒
2022/02/14
あやの
各界で活躍している人たちが、自分の16歳の頃の親子関係を振り返って語っていく。意外と「普通」の話が多いなと。ただ、いわゆる「過保護すぎる」タイプの方はいないかな。 (穂村弘さんぐらいか?)私が16歳の時、何だか毎日が必死だった。6時前に家を出る私の朝食と昼食を毎日準備していた母の事を「親なんだから当たり前!」と思っていた……ごめんなさい。
2015/11/29
joyjoy
12人の大人が語る、16歳の頃の思い出や親子関係。特に印象に残ったのは、上田假奈代さんの、母君との握手。「何度でも人は出会いなおせることを、切羽つまっていた十六歳の私に耳打ちしたくなりました」と。なんだか泣けてきた。自分にもちょうど16歳の娘がいるが、彼女との関係は、今よりも、14、5歳の頃のほうが、難しさを感じていた気がする。よく泣かされたなぁ。今、私は、毎日彼女と出会いなおしているような気もする。
2024/03/15
yasu
思春期の切ない思い出(大人達、親に抱いてた思いとか、社会や人間関係に関する不安とか)思い出して、昔の自分をよしよししてあげたいような気づきがあった。長女も今こんなこと思ってるのかなって思ったら優しい気持ちになれた。
2015/12/18
natukoba
色々な分野で活躍している人の16歳のころを振り返っての話。特によかったのはダンサーのもりやまかいじさんの作品。家族に対する繊細な想いに思わず涙が。「親のこと家族のこと考えると胸が震えます」の一文でもう私はやられてしまった。歌人のほむらひろしさんの作品も過保護なお母さんに対する気持ちが歌人らしくリズミカルに表現されていて思わずうまい!と。こんな風にある程度年をとってから 自分と親の関係を客観的に捉えられる人は幸せです。
2013/03/15
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