「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書 896)
「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書 896) / 感想・レビュー
kinkin
地下鉄サリン事件などで麻原彰晃はじめ関係者が死刑を執行されてまもなく3年になるのだなあ。たとえ執行されても被害者が元に戻ることはなくほんとうに虚しい事件だった。ジャーナリストの江川紹子氏がオウム真理教というカルト集団のこと、事件の概要そして事件に関わった人物の手記をもとにした彼らの人物像などで構成されている。人物像を読むと彼らの多くは高学歴で化学の専門家や医師、物理学に長けた人であり本来は社会にその力を注いでいたはずだ。なぜオウム真理教に入信することになったのかが克明に書かれていた。図書館本
2021/04/21
榊原 香織
最近また名前をよく聞く江川女子。 オウムの起こした事件一覧見てたら、江川ホスゲン、何だろ?と思ったら、江川女史も毒ガスで狙われたんですね(刑事事件として立件されず)
2022/08/04
ニッポニア
聞き読み。重要な本です、カルトに取り込まれないために、小・中学性こそ、読んでおくべき。誰しもが心に穴が開くときがある、そのタイミングを狙ってカルトは染み込んでくるのです。重要なのはここです、「ドアをノックして入ってくる」ではなく、「勝手に染み込んでくる」のです。だから防ぎようがありません。我々は、染み込んできたものが何なのか冷静に判断できるよう、事前に知っておくしかないのです。まず話そう。なんでも話せる土台を築くしかない。
2022/12/24
ちゅんさん
最近起きた事件がきっかけでカルトについて知りたくて読んでみました。"何かおかしいなと思ったら一度立ち止まって考えて欲しい"、"疑念や疑問を感じるその感受性を大切にして"などオウム元信者の言葉は重い。この本は若者に読んでほしい、自分は大丈夫だと思ってる人にも。私が今までカルトと無縁でいられたのはただ運が良かっただけかもしれない。
2022/09/02
テツ
最近の若者たちにはオウムがやらかした事件への記憶や感想がないんだそうな。そりゃ物心のつく前だったり生まれる前の事件だったりするもんな。時や場所を問わず心に留めておかなければならないのは自分の悩み苦しみを理解して救済してやろうとしたり顔で近づいてくる他人にろくな奴はいないということ。自分自身で思考を積み重ねることを放棄して自立も自律も捨て去り思考と行動を誰かに委ねてしまうのはとても恐ろしいということ。何故オウム真理教という団体に人が集まり、何故あんなことを仕出かしたのか。もう決して繰り返さないように知ろう。
2019/06/26
感想・レビューをもっと見る