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“正しい”を疑え! (岩波ジュニア新書 957)

“正しい”を疑え! (岩波ジュニア新書 957)

“正しい”を疑え! (岩波ジュニア新書 957)

作家
真山仁
出版社
岩波書店
発売日
2022-09-21
ISBN
9784005009572
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“正しい”を疑え! (岩波ジュニア新書 957) / 感想・レビュー

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future4227

豊島岡女子、青山学院など2024中学入試においておそらくは一番多く出題されたであろう論説文。何が正しいかなんてわからない現代において、自分の正義を他人に押し付ける風潮が蔓延していることに危惧を抱く。正しいを疑ってかかることが大切。それは小説を読むことでより洗練されていく。特にアガサ・クリスティーが筆者の一押し。そうして多様化する価値観を認め、それぞれの落とし所を見つけていくことが求められている。あとがきに書かれていた著者の言葉が心に刺さる。「将来何になりたいか」ではなく「何をしたいのか」を考えるべきだと。

2024/06/15

おせきはん

物事が〇か×かの二元論で語られることが増え、物事を進めるのが難しくなってきたと感じていたところでした。そのような中、それぞれの「正しい」を疑い、その背後にある考えを理解したうえで、落としどころを探る努力が、一層、重要になっていると思いました。

2024/03/09

coolflat

31頁。同質性の強い社会にいある日本人の多くは、相手と同じ意見を持つのが“正しい”ことだ、相手と同じ意見を持たないと認めてもらえない、と思い込んでいる。だからこそ、承認欲求を満たすために必死に空気を読もうとし、血まなこで“正しい”場所を探す。自分が相手と同じ場所にいることを表すために、つまり自分は“正しい”と認めてもらうために、他人の主張に「いいね」をしてしまう。それはなぜか。不安だからである。

2024/04/27

Tomomi Yazaki

周りがなんとも思わず進めようとすることに疑問を持ち、異を唱える。これは中々できない。これが出来たら、また違った人生だったかもしれない。著者はそれを実践し、その志を、小説という媒体で世間に訴え続けているという。相手と違う考えでも、その意見を理解すれば信頼は生まれる。そして大切なことは、洪水のように溢れる中から正しい情報を得ること。これは至難の業のように思えるが、そんな時に頼れるのが、違和感。正しいを疑うこと。それを養う特効薬が小説。氏の推しはなんとアガサクリスティー。はたしてその方法と効用とは・・・

2023/07/31

スイ

『ハゲタカ』作者の中高生向け新書。 “話せばわかる”ではなく、話してもわかり合えないけれど妥協点を探そうというつもりでコミュニケーションを取るというのは良かったな。

2023/01/03

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