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共通感覚論 (岩波現代文庫 学術 1)

共通感覚論 (岩波現代文庫 学術 1)

共通感覚論 (岩波現代文庫 学術 1)

作家
中村雄二郎
木村敏
出版社
岩波書店
発売日
2000-01-14
ISBN
9784006000011
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共通感覚論 (岩波現代文庫 学術 1) / 感想・レビュー

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D.Okada

今でこそコモン・センスと言えば〈常識〉という訳語がピンと来るが、アリストテレス以来、それは共通感覚の意味であった。五感を統合する共通感覚としてのコモン・センスを哲学、芸術、言語学、心理学など多角的な視点から考察されていて、読むのには骨が折れる。第2章では、「知る」とは見ること・見とおすことである。ということから、近代以降視覚優位となって認識というものそのものの判断基底も変わってきたことが読み取れる。共通感覚につき古代からの哲学の変遷も見てとれるので、一読の価値あり。

2010/08/03

第9846号

共通感覚とは痛み等の身体感覚を通して、他者の立場に身を置くところから始まる。また、感覚の集合態とも考えられる文化について、律動的な動作・所作に根差し、創造性の根源でもあると述べている。そして、共通感覚や文化を担保し引き受けるものとして、場の力を主張していた。で、先日「儀礼」を介すことで、存在理由のない生を動物化せずに生きる、という講演を聞いたが、儀礼って律動的な所作と通じるのかな?と考えました。

2011/06/19

soto

日ごろから、学問には私的もしくは主観的な感覚に関することがらが足りないと感じていたので、よい刺激になった。著者はさまざまな哲学者の考え方をヒントにしながら、共通感覚に関する独自の哲学を展開しており、その方法には学ぶものが多かった。ただ、多くの人の考え方が入り混じっているので、きちんと読解しようと思うとなかなか大変な本だと思う。なるほどと思うところをつまみぐいして読んだが、それでもなお、かなりおもしろい本だった。

2010/08/26

i-miya

P060触覚、聴覚VS視覚、マクルーハンはよい着眼が多い、しかし、つめが甘い。感覚麻痺、ナルシソス、セザンヌ、バウハウスの感覚教育プログラム、五感の組み換え、なぜ総合感覚=触覚なのか?の説明がないマクルーハン。第2章 視覚/神話を超えて、視覚の逆理、M.C.エッシャーの版画 パスカル 細密画による不思議な小宇宙18C末、J.ベンサム考案「一望監視システム」監視施設(パノプチコン)2009.09.12P075ネッカーの立方体 M.C.エッシャー『滝』ペン・ローズの立法三角形

2009/09/15

sk

常識の復権。

2013/09/29

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