KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

文化の詩学 II (岩波現代文庫 学術 88)

文化の詩学 II (岩波現代文庫 学術 88)

文化の詩学 II (岩波現代文庫 学術 88)

作家
山口昌男
稲賀繁美
出版社
岩波書店
発売日
2002-10-16
ISBN
9784006000882
amazonで購入する

文化の詩学 II (岩波現代文庫 学術 88) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

うえ

「現地調査抜きのために、人類学的素材を扱いながら否定の対象となったという点では、フロイト、エリアーデ、そして今日『暴力と聖なるもの』によってスケープゴート理論のもっとも精力的な推進者であるルネ・ジラールも含まれるーということ自体、まことに奇異な光景と言わざるを得ない…一方、『汚穢と禁忌』において、一種のスケープゴート理論をこの用語を使わずに展開したM・ダグラスは大歓迎されている。ダグラスは現地調査によるモノグラフという免罪符を入手してからこの理論を展開し、フレーザーの『金枝篇』の新版の序文すら書いている」

2019/05/29

四四三屋

本書は著者の中心的課題である『スケープゴート』『中心と周縁』というテーマについては一貫しているように思えます。それなのに何か統一感がかけているような印象を受けました。そうした印象が奈辺から生じるのか、それを考えるのが本書の読みどころなのかも知れません。

2014/04/05

mstr_kk

圧倒的博覧強記。このくらいまとめて読むと、字面の裏から、理論には収まらない「垂直的」な迫力が伝わってくる。僕の個人的な関心からすると、「交換と媒介の磁場」が、2巻通じてのハイライトだと思う。小説、テレビ、演劇にまたがる物語論の、現在のところの決定版ではないだろうか。

2013/03/13

感想・レビューをもっと見る