宗教とはなにか-とくに日本人にとって- (岩波現代文庫 学術 107)
宗教とはなにか-とくに日本人にとって- (岩波現代文庫 学術 107) / 感想・レビュー
Bevel
中村雄二郎の本は初めて。とても面白かった。「誠実であればいいってわけじゃない」って自分も思う。ただ、宗教の内部にいる人間に対して、その外側にいる人間がどのように危険性を喚起しうるか、そして、回心を起こしうるかという問いにもっと突っ込んでもらいたかった。神の歴史性、物語性がすり変わる瞬間は、どのように訪れるのか。アウグスティヌスと親鸞の「回心」だと、言葉では伝えられなくなってしまうように思う。するとカルト教団の暴走に対して社会がとる手段はなくなってしまうのではないか。
2010/02/10
ホムサ
うーん、難しい。 日本人は普段「宗教」なんて意識してないから仏教だけじゃなくて儒教由来の者もあるし、実はキリスト教やイスラム教からも入ってきてるかもしれない。
2017/08/03
SK
179*目次から予測してはいたが、自分にはちょいと難しい部分もあった。「逆光の存在論」って何だろう。「純粋な受動性が限りないエネルギーと永遠の生命を受け取る」というのは、あまり納得できなかった。
2014/09/22
kenken
日本人の宗教観、善悪と儒教の関係、そしてインドネシアとイスラーム。私が興味をもつようなテーマがじつに魅力的に散りばめられて、一緒に思考の旅にでられるような本。ただ、いろいろヒントはくれるが旅の途上という感じ。儒教論は下敷きにしている加地伸行を直接当たるべき。
2012/01/01
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