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ユング心理学入門: 〈心理療法〉コレクション I (岩波現代文庫 学術 220 〈心理療法〉コレクション 1)

ユング心理学入門: 〈心理療法〉コレクション I (岩波現代文庫 学術 220 〈心理療法〉コレクション 1)

ユング心理学入門: 〈心理療法〉コレクション I (岩波現代文庫 学術 220 〈心理療法〉コレクション 1)

作家
河合隼雄
河合俊雄
出版社
岩波書店
発売日
2009-05-15
ISBN
9784006002206
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ユング心理学入門: 〈心理療法〉コレクション I (岩波現代文庫 学術 220 〈心理療法〉コレクション 1) / 感想・レビュー

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molysk

フロイトが提唱した無意識の概念は、その衝動性ゆえに意識の支配下に置かれるべきとするものであった。ユングは、意識と無意識は相補的であり、心を全体として高めるものとする。また、意識を構成する自我とペルソナ、無意識を構成する個人的無意識と集合的無意識、人間の類型における外向と内向、思考と感情、感覚と直観など、対の概念を定義したうえで、全体として統合を深めることが重要である、とするユングの主張は、二元論につながるものであり、東洋思想との親和性が高いと思われる。筆者の河合隼雄は、日本におけるユング心理学の第一人者。

2022/10/17

Vakira

僕の中には2つの意志が存在する。僕でだけでなく人間は2の意志を持っているようだ。一つは自分を意識として存在している物:自我。もう一つは無意識の意志。本能的な物。例えば心臓の動き。息は意志で止められるが、心臓は意志では止められない。僕に夢を見せるのも無意識の意志だ。ユングさん、自我をペルソナ、無意識をアニマ(こころ)と命名した。ペルソナとは一般には仮面の事で虚実の自分と解釈してしまうが、ここでは外に表現される自我、自分を意識して自分としている物をペルソナとしている。著者河合隼男さん素晴らしい解説。

2021/05/08

南北

人間の心を読み解いていこうとする本である。心を意識と無意識に分け、さらに意識を自我とペルソナ、無意識を個人的無意識と集合的無意識に分けることで解明していこうとする。内容は決して簡単とは言えないが、著者はできる限りわかりやすく解説しようとしているので、丁寧に読んでいけば納得できることが多い。先日成立したLGBT法案で心は男性とか女性とかの話が出ていたが、そんな単純なものではないことがよくわかる。余談だが、江戸川乱歩の『心理試験』もユングの心理学がベースになっていることを知ることができたのも収穫だった。

2023/06/16

ビイーン

ユング心理学を大衆向けに噛み砕き分かりやすく書かれている。私は心理学の初心者だが、本書によってユング理論の概要を知ることができた。手元に置いて時々読み返したい本にしよう。第7章「自己」で私自身の現況に当てはまる言葉に出合い少し感動する。ユング理論と東洋思想との比較についての議論なども読んでみたら面白いかもしれない。巻末の読書案内を参考にユング心理学をさらに知りたいと思う。

2019/12/27

加納恭史

先に読んだジル・ボルト・テイラー著左脳と右脳分析の「ホール ブレイン」でユングの四つの個性がキャラクター1~キャラクター4に対応するとあったので、ユングの入門書で確認してみる。第1章タイプでは次の様。まあ最初のタイプは内向と外向の見方がある。続いて四つのタイプの心理機能がある。ユングはそれを、思考、感情、感覚、直感に分けて説明してゆく。思考と感情は対立関係にある。また感覚と直感もまた対立関係にある。思考の発達している人は感情が未発達であり、感情の発達している人は思考は未発達である。感覚と直感の関係も同様。

2024/03/11

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