臨床家 河合隼雄 (岩波現代文庫)
臨床家 河合隼雄 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー
烏
河合隼雄先生の本からはたくさんの知恵や癒やしをもらっていて60冊くらい持っている。今回の「臨床家 河合隼雄」は河合先生の周りにいた人達から見る河合隼雄という内容で読んでいきながら荘厳な海の動と静の波の印象があった。特に印象的だったのが川戸圓さんの見た牧康夫の夢の内容を聞き分析時間の終わりまで沈黙が流れその不思議な時間と空間を体験したというのはこれはすごい出来事だなぁと思った。読めば読むほど好きになるなぁ河合先生。
2023/09/25
みーあ
★5 なんか、すごくいい。付箋だらけ。私、やっぱり、もっと心理学を学びたい。河合隼雄氏の本やNHKの番組見たい。「知的に興奮する」同感だ。「ことばにならない知恵の泉をかかえていたことが、賢人というイメージに繋がっていく」なんて表現、目にしたことない。で、腑に落ちる。「ずっと子ども。三人のワル仲間に加えてもらって、いい時間をいっぱいもらっていた」私も体感したい。
2023/03/04
🌻さんまり🌻
日本初のユングは分析家の資格をとった河合隼雄さんとの思い出を語り継ぐ一冊。「言語と言語にならないものの両方を自分の中に合わせ持っている」そんな河合隼雄さんは「丸ごと愛して何もしないことのほうが上だと考えている」人らしい。個人的には、心理学以外の分野で関わった谷川俊太郎さんや柳田邦男さんの語りが好きです。
2019/06/24
たまぎょ
河合隼雄の本も初読。しかも、厳密にはご本人がお書きになったものではない、という。なので、そもそも河合隼雄さんがなにを生業になさっていたのかをここで知る(作家および、精神科医なのかと思ってた)。 冷徹なセンチメンタリストで臨床にこだわった巨人であり、著作をもっと読まなければならない焦燥に駆られています。
2018/08/20
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