思想家 河合隼雄 (岩波現代文庫)
思想家 河合隼雄 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー
nemunomori
改めて河合隼雄先生の大きさを思いました。「アイデンティティー」という言葉を河合先生の本ではじめて習ったのはいつのことだったろう。臨床の知。神話の知。あいまいの知。中空構造論。河合先生の著作をひもとく上で重要な鍵となる言葉を再確認できました。2004年バルセロナで開催された第十六回国際分析心理学会議での講演録「アッシジの聖フランチェスコと日本の明恵上人」を読むと懐かしい先生の声を聞いているような気がしました。ハードカバーにて読了。
2018/10/24
りっとう ゆき
河合隼雄氏の思想や人間性などについての対談、論考。中沢新一氏の話がおもしろい。心は矛盾のない形式におさまるようにはできていないとか、積極的な意味での「あいまい」とか、心の奥深くの真実にちかづけなくてその周りにたくさんの比喩がざわめいているとか(これはラカンの理論にも通じる) 。このゆらゆらとした感じ、わたしはやっぱり安心する。
2021/03/09
Go Extreme
河合隼雄は思想家である 中沢新一×河合俊雄 アッシジの聖フランチェスコと日本の明恵上人:河合隼雄あいまいの記憶 :中沢新一 落としどころについて―河合隼雄における《臨床》と《対話》:鷲田清一 昔話と夜,または数をめぐる冒険:赤坂憲雄 中空と鬼っ子―河合隼雄の臨床の思想:河合俊雄 河合隼雄の『昔話と日本人の心』を読む :大澤真幸 河合隼雄と言葉:養老孟司 読書案内:河合隼雄の思想を知る一〇冊
2021/07/13
たか
良書。中沢新一、大澤真幸、わっしーの執筆章が特に良い。
2018/09/18
sasuke
付箋一杯つけてある
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