東北学/忘れられた東北 (岩波現代文庫 学術468)
東北学/忘れられた東北 (岩波現代文庫 学術468) / 感想・レビュー
てん
東北学という学問のジャンルを提唱し、東北各地への訪問、聞き書きからの考察をまとめたもの。民俗学しかも東北の、というと柳田国男が思い浮かぶが、柳田の考察の前提を疑い、新たな東北に対する見方を作り上げつつある。稲作を起点にした日本の文化の考え方や、芭蕉のものの見方に疑問を投げかけ、またアイヌとの関連などをフィールドワークから考察する。対象とする「東北」は広大であるため、全地域を網羅したものではないが、従来の日本文化の考え方に一石を投じるものであろう。
2023/09/25
MrO
続いて、宮本常一さんの日本文化の形成を読もう
2024/05/03
kentaro mori
「なんだ、東北はまだ植民地だったのか」 原発からの電気供給だけでなく、食糧供給のために稲作への転換を強いられた東北の歴史があった。志賀理江子「さばかれえぬ私へ」展に感化されて一気に読んだ。
2023/06/23
yokkoishotaro
仏教以前というのがとても面白い観点だった。見方が変わった。
2024/07/21
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